大手の某通販会社のような

 

一定額購入での宅配の送料無料が

 

当たり前みたいな認識になってから、

 

 

買ったものを、さも自分が買って

 

帰ってきたかのように勘違い?

 

してしまうときがある。

 

 

自分が買うと決めた。

 

購入、支払う、自分で運んで帰る。

 

宅配は、この中間のプロセスをお金で

 

代行してもらうものですよね。

 

 

買ったものでなく、自分が荷物を誰かに

 

送ることを想像するともう少し、

 

近くにイメージできるかもしれませんね。

 

 

ただネット通販で購入することにおいては

 

買って、その後配達してもらっている、

 

という前提での想像を忘れがちです。

 

 

送料を無料にしているからこそ、

 

買ってもらえるという狙いがある。

 

 

反面、無料で代行してもらっているから、

 

多少、不便や不快があっても仕方ない

 

という気持ちをどこか持たなきゃならない。

 

消費者が忘れがちなスタンスではないか。

 

 

一番良い方法を取ると、必ず割を食う

 

場面がそのどこかに隠れているものである。

 

 

売る側は買わせたい、買ってもらうためにも

 

送料無料のサービスをやめらなれない。

 

 

本当は消費者である買う側は、

 

自分で時間と手間をかけて

 

自分で場所に出向き、購入して

 

その荷物を運んで帰ってくるという

 

流れであったことを忘れていないか?

 

 

そうなんですよ。かつては

 

これを自分や家族でやっていたんです。

 

配達してもらうのが当たり前みたいに

 

感覚がマヒしてしまっている。

 

 

スマホやPCで、出歩かずとも。

 

購入してお金をその場で払わなくとも。

 

購入しても、持って帰らなくても。

 

 

負担の蓄積、たまり場は気がつけば

 

宅配業者になってしまっているではないか。

 

 

買ったものを頼まれたんだから、

 

ちゃんと指定された時間に

 

買ったときと同じように

 

運んでくれないと困る。

 

無意識にそこまで要求してしまっている。

 

 

買うだけ買って、あとは他人任せ。

 

このシステムは売る側が

 

買ってほしいがために、やったことです。

 

 

なぜなら、出向いて自分で運んでまで買う

 

そういう種類の商品をある程度

 

みんな既に持っているから。

 

 

新たに消費意欲が湧かない段階に

 

すでに入っている状態でなんとかして

 

買わせようとしている。

 

 

あえて出向いて買って運んで、という作業が

 

購買意欲をさらに億劫にさせている。

 

それをどうにか買わせたいと思っている。

 

 

そうやって買わせようと

 

売る側が仕掛けないと

 

もう買うものがなくなってきているんです。

 

 

このちょうどよくいかない

 

負担のバランスの配分を

 

一番効果的に和らげることができるのは、

 

消費者自身の自覚、配慮、気持ちの持ち方。

 

 

これこそまさに無料で気持ちひとつで

 

私たちができることではないか。

 

 

ちょっと送料無料で買い慣れしすぎ。

 

それでマヒしてる感覚だと思います。

 

 

考えてみれば、時間指定をして、

 

その時間にいなければならないという

 

負担をも、和らげるために最大限の

 

配慮をしてサービスを担う宅配業者。

 

 

もちろん勝手に配達して

 

安全な場所に置いてくれればいい

 

という人もいるでしょう。

 

 

彼らも時間に追われ、分刻みでこなし

 

判断して配送しているんでしょうから。

 

大変な負担を、低賃金でやっている。

 

 

外出自粛が増えることで負担も増した、

 

おうちで〇〇需要ですけど、

 

ちゃんとやってくれなきゃ困る、という

 

無意識なハードル上げが生じている状況。

 

 

ちゃんと最低限はやっているし、

 

一生懸命、時間内に頑張っても

 

不在だったり、トラブルがあったりと

 

なかなか時間どおりにもいかなくなる。

 

 

それで、ありがとうのこころもなく、

 

荷物を受け取る人もいることでしょう。

 

 

あまりに送料無料が定着すぎてしまい、

 

買ってほしい→買った→この後のしわ寄せが

 

宅配業者に大きくのしかかっている。

 

 

購入した人は自分の荷物のことだけを

 

考えてしまうけれど、もう少し心を広く

 

寛大に想像力をはたらかせてみたらどうか。

 

 

宅配する人は、あなたや私だけに

 

配達しているわけではないんですよね。

 

 

でも自分のものがちゃんと時間通りに、

 

こっちも待っているのに、慎重に丁寧に

 

配達してくれないと困ると考えてしまう。

 

 

この心理はおぼえがあるはずです。

 

ワタクシもついついそう思ってしまう(笑)

 

 

送料を負担するとなるとちょっと

 

購買意欲が下がってしまうでしょう?

 

 

だから現状でいまできることは、

 

消費者側が、自分の代わりに

 

運んでくれている人に対して、

 

その時間や肉体的な負担を

 

想像することなのではないかと。

 

 

送料無料であっても、

 

「想像無料」でできるんですから。

 

 

遅くなってしまっても、

 

「自分の代わりに運んでくれて」

 

を想像しながら、ありがとう。

 

 

ちょっと気持ちが変わってくると

 

思ったりもしますね。

 

ちなみにワタクシ、

 

業者の回し者ではないです(笑)