コロナもあり、一気に加速している。

 

触る文化が、どんどん廃れつつある。

 

エロい話ではない(笑)

 

 

物に触れて感触を得ることで

 

伝わることがたくさんある。

 

 

代表的なものとしてお金がそう。

 

 

同じ金額を使うのでも、

 

数字の変化より

 

紙幣や硬貨のほうが

 

 

人間に実感や大事さなど、

 

物質を直接に触るからこそわかる、

 

何か訴えかけるものがある。

 

 

いまの時代はキャッシュレス化が

 

どんどん進む状況にある。

 

 

コロナ禍もあって世間も

 

キャッシュレス化を受け入れる

 

そんな状況がつくられていく。

 

 

しかし、狙いはそこだけではない。

 

「財布のひも」を緩ませてしまう。

 

 

むしろビジネスはそこが狙いであり、

 

吸い取るだけ吸い取ろうとしてくる。

 

 

遣わせよう、遣わせようとしてくる。

 

月額で定期的に奪い、麻痺させようと。

 

 

欲を刺戟する技術が高まり続ける昨今。

 

欲に負ける「装置」を私たちの周囲に

 

仕掛けて、あとは落ちるのを待つだけ。

 

 

その策略にまんまと乗るのが大嫌い(笑)

 

欲にまみれたお金の遣われ方が、

 

圧倒的に増えている気がして好かない。

 

 

もっとうまく遣えてもいいはずだ。

 

いや、もっとうまく遣えるはずだから。

 

 

しかし、幼少期などにお金を渡され、

 

買い物した経験、お金を支払った経験。

 

人によっては、遠い記憶かもしれない。

 

 

紙幣や硬貨から伝わる緊張感、

 

おつりをもらわず帰ろうとしたり。

 

ニオイをかいでちょっと鉄くさい。

 

 

財布にしまう、ポケットに入れる、

 

ポケットから落とす。

 

紙幣が雨で濡れる、硬貨が転がる。

 

紙幣や硬貨への落書き・・・

 

 

もう伝わるものがたくさん。

 

人のぬくもりや、やさしさがあったり

 

失敗を経験したり、助けたり、

 

誉められたり、励まされたりした。

 

 

自分とまったく別の地域で

 

同じように生活している人がいるんだ、

 

と意味のわからない想像の世界を

 

広げたりして。

 

これは、自分だけか(笑)

 

ちょっと「あたおか」です・・・

 

 

それら日常では得られない感覚が

 

失われつつあるのは、

 

なんだか寂しい感じがしてしまう。

 

 

大人になってからもそうだろう。

 

残高から「意味もわからず」

 

吸い取られていくような感覚。

 

給料以前に天引きされて当然の感覚。

 

 

いつしか慣れさせられていく。

 

そのうち何も感じなくなるように。

 

 

キャッシュレスも、その作用がある。

 

目の前の欲をキャッシュレスで満たす。

 

 

しかし、残高や請求をみて愕然とする。

 

こんな遣い方するはずじゃなかった。

 

いつも「後の祭り」状態になる。

 

 

ビジネスは有頂天にさせて買わせるまで。

 

そこから先は人がどうなろうが、

 

知ったことではないという冷酷さ。

 

 

現金を財布でなるべく必要なぶんだけ

 

管理して物質として感じとれる距離に

 

紙幣や硬貨を実感させないといけない。

 

 

若い人は特にそう。

 

遣い方やガマンの仕方。

 

整わないまま人生を壊しかねない。

 

 

私たち中年が若いころにみた

 

欲望の刺戟の仕方とは次元が違う。

 

自分でキチンとお金も欲も、

 

管理する感覚が危うくなってしまう。

 

 

景気を刺戟するんだと言う。

 

しかし、欲にまみれた刺戟の仕方ばかりで

 

カラダやココロにやさしくない。

 

 

どこで間違ったのだろう。

 

いや間違ったと気づいていたが、

 

もう後戻りできない、進むしかないと

 

あきらめたのだろうか。

 

 

欲の渦に、コロナ禍も拍車をかける。

 

生き残りたい、自分だけは、自分だけはと。

 

 

その刺戟の中をかき分けながら、

 

私たちは何処へ向かおうとしているのか。