前にも書きましたがキムタクの件。
カッコツケのあえての演出のCM。
あれの持続力ってそんな無いなぁ、
やっぱりなぁ、という感じ。
キライじゃないんです、キムタクも。
カッコイイ。50近くなってもね。
ただ、カッコツケのやり方を年齢に応じて
「オトナなりに変化させないと」
どこかで嫌悪感を持つ人が増えてくる。
いつまでそのカッコつけ方してんの?と。
戦略としてはカッコツケ路線はわかるけど
いまCMで要求されていそうなカッコよさは
「過去のキムタク」でしょう?
それを同世代以下の中年層に向けて
消費を促すためのキャラクター。
ファストフードはもっと若い層か。
クルマのほうは中年層だろうけど。
世の中の中年層は、むかしキムタクをみて
カッコイイと思ったけど、自分たちは
加齢、結婚、子育て、あるいは離婚、失業。
さまざまな境遇にいる。
いろんな人がいて共存している。
それぞれの環境が違う。
育ってきた環境の
「あとが」違うから。
よくやる手法だと思うんですが、
むかしを思い出してキラキラした
あの頃に浸らせようという仕掛け。
あの頃のキムタク、カッコよかったなぁ。
いまも変わらずスゴイなぁ、
むかしはあこがれたなぁ、
私たちも頑張ろうって・・・??
そんな気持ちになれるでしょうか?
たぶん、いまの中年層より上の世代には
ある程度、通用したと思うんですけどね。
中年層以下は予想以上に
娯楽にあふれた環境で育ってきた世代で
ある意味でむかしと同じダマシが効かない。
既にアチコチに「替えが効く」時代にいる。
〇〇にあこがれた時代を
いつまでも抱えて生きているだろうか。
自分の境遇、立場、人生によって
向かいたい、目指す世界観も変わってくる。
いろんなことを受け入れていく時期。
そこにむかしと変わらぬ偶像化された
いつまでも若々しいしぐさやスタイルで
カッコイイを演じる人をみても・・・
ちょっと違うんじゃねぇの?と感じる。
年齢的に「まだ」難しいのかもしれない。
それはお互いに、だろうと思う。
50を超え、オトナの重厚感やフトコロ感、
老いとうまく付き合う感じや、イイ枯れ方が
にじみ出てくると好感度は上がる予感。
ドラマ「教場」のあの手の感覚がそう。
基本、演じることが仕事のひとつ
でしょうけどね。
「キムタク」を演じていない
素のままでいてもしぐさが
カッコツケしてる人だとは思うんです。
悪い意味じゃなくてね(笑)
だからサマになっている憧れのオトナ感は
下の世代からはあるのかもしれない。
あぁそうか、
もっと若い層へのアピールなのか。
そこをちょっとコミカルにイジる感じか。
でもそのオトナのカッコよさで釣る感じは
上の世代にとってはキツイかもしれない。
いつまで維持すればいいのか。
もうそんな体力がないとか、続かないとか
あきらめると自然体で楽になれるとか
年齢とともにそっちに向かう時期。
健康維持やスタイルの維持などは
なんだかんだ言っても単純に
結構、お金がかかるから。
お金持ちの人のほうが、結局は
長生きしたり、健康だったりする。
これが、昨今の流れだと思うんです。
大衆心理としてみんなが
「アレっていいよな、素敵だよな」
という方向にエサをまいて向かわせる、
このむかしのやり方。
そこに向かう経済力や余裕がない人
のほうが断然、多くなってきている。
いつまでもあらゆることを
維持し続ける方向に
持っていこうとするやり方は
もう、通用しないのではないだろうか。
おもしろいですよね、このビミョーな年代。
若さか、老いか。ビミョーな時期の
こころとからだの、移り変わりと揺れ具合。
いや~、推測でなんの根拠もないですけど
現代人の社会生活の環境を考えると、
若さの維持への方向付けをするやり方。
大衆心理としては、難しいと思います(笑)
やれるだけ頑張ってみてよ
とは言えない感じがするのは
ワタクシだけでしょうか?(笑)