国のデジタル化の推進で逆に
注目されるのがアナログの需要。
みんながデジタルに向かうからこそ、
アナログの安心を手元に置きたいと
願う層が上の世代を中心に多いはず。
そこを攻めるのが逆に得策となる分野も。
みんながデジタルに向かうと
若い人はいいが、お年寄り世代には
「置き去り感」が強くなる。
お年寄り世代によくある話が、
デジタル機器に対して
ちょっと抵抗感があるということ。
その抵抗感は、使いこなせないと
ハナっから決めつけて
諦めてしまう感情的な反応。
そして心理的に大きな
ウエイトを占めるのが
「いまさら新しいことで疲れたくない」
という、譲れない頑固な感情なんです。
かなり強固なディフェンス能力(笑)
新しいことに順応するのには
もう若くないのだという感覚は、
ワタクシも年々、なんとなく
理解できるようになってきました(笑)
この感情を企業側がうまくくみ取ることで
シンプルで、使うときに疲れない
「アナログ感」を備えたものを
提供できるならば、逆に
大きな需要が見込めるのではないか。
誰もが欲しがるものを提供することと、
デジタルの最先端を反映させることは、
お年寄り世代にとっては油まみれの
ラーメンくらい、ミケンニシワものです。
そっちは「いまさら」あんまり欲しくない、
って思っている。
お年寄りがお金を使いたくなるような
健康関連以外の仕掛けがないんですよね。
ここのオーシャンもあるのに。
新しい電化製品を購入したとしても、
お年寄り世代はなかなか説明書を
見ようとはしないでしょ?
さらに説明書をネット上で見ることにも、
あんまり積極的になれないから敬遠する。
周囲に使いこなしてるお年寄りが
いるとしたらそれはかなりの、
稀なケース。
世間の大多数の問題をみるときは
少し自分の目線を意識的に下げるべき。
いい意味でね。侮蔑するのではなく。
いまから新しいことを受け入れる
ということが億劫なんですよ。
心理的な負担になり、ストレスに感じる。
そして、世間を賑わす
自分たちがわからない感覚の話題に
ついていけなくなると
余計に依怙地になってしまう。
最新の技術をあざ笑うかのような
わかりづらい詐欺被害が多発・・・
こういったニュースを
目の当たりにすると余計に
デジタルに対して嫌悪感を抱いてしまう。
安心感と、すでに知っていること。
この条件を満たしていれば、
たとえ最新の技術を搭載なくても
商品に関しては新しいものに
買い替えようとする気になる。
ましてお年寄り世代。
お金ある人はたくさんいます。
ハッキリ言えば電化製品の買い替えなどは
あと一回、あるかないかでしょう。
古くなったものをそのまま使い続けて
新しいの買いたいけど
使い勝手が悪くなるからと
やり過ごしている家庭は
潜在的にかなり多いと予測しています。
ある程度、アナログを維持して、
適度に便利で、横文字並べすぎず、
シンプルに使い勝手がよいもの。
お年寄り世代が「お金を使いたがる商品」
「これが欲しかった」というものを
提供できるならば、アナログチャンスが
生まれると感じますね。間違いなく。
何もかもみんなデジタルに向かわせ、
コッチ向いてよとやらなくてもいい。
あっち向いてホイで、
お年寄りが向きたがるほうに
指差してみるのもアリ。
企業が思う、こんなもの欲しいでしょ?
って角度をちょっと変えてみる。
便利だから売れるんじゃない。
欲しくなるから売れる。
何も商品ばかりとも限らないし、
イベントなどもアイデアの出し方次第。
参加したくなる仕掛け方にまだまだ
改善の余地がある。
仕掛け方をお年寄り世代自身が
プロデュースするのも悪くない。
おそらく痛くなったヒザを
ペチーンと打って喜ぶような
お年寄りに対してのアキナイ。
まだまだ、あると思いますよ。