役者さんはどうなんだろうなぁ。

 

狂気じみた雰囲気、佇まいが

 

作品によってはその人にしかできない

 

味を出す、違いを出せる。

 

 

とするなら、役者としての魅力を

 

どう備えるか?という問題がある。

 

 

「演じる」のが普段の自分自身と

 

かけ離れてまったく違うキャラクターに

 

憑依するようにできる人が上手いのか。

 

 

いや、それだけでは飽き足らず、

 

違うか、それだけでは突破できない壁。

 

才能か努力か、引き出せるか否かで

 

他人と違う魅力を出せるなら・・・

 

 

もっともっと、と高みを目指そうとして

 

役に入るためにいろんなことをする、

 

なんてこぼれ話をメディアでも散見する。

 

 

特に悪役なんかを演じて、

 

ホントにヤバイ人だと思わせたら

 

役者としては「勝ち」というか

 

達成感のひとつなのかもしれない。

 

 

伊勢谷はどっちなんだろうなぁ。

 

大麻とかありきのキャラクターが

 

ある程度、認知された暗黙の了解の上で、

 

あのサディスティックな役柄や

 

殺人者、犯人役がオファーされていたのか?

 

 

つまり、大麻常習者っぽいのは

 

なんとなく周囲もわかっていて、

 

その手のキャラクターに持ってこいの

 

俳優としてオファーを出していたのか。

 

 

スレスレだけど、ギリギリアウトか

 

アウトじゃないかの行ったり来たり。

 

 

リスクはあるけど作品への追求との

 

板挟みで犯罪スレスレのものを

 

狂気じみた一歩突き抜けた個性を・・・

 

 

その雰囲気を作品側が求めているなら、

 

知っていながらオファーするのかも?

 

 

人間、ホントかどうかわからないくらいが

 

人を惹きつけるというのは、多分にあると思う。

 

 

おもしろいものをつくろうとすれば、

 

ふつうじゃ面白くない、しかし犯罪絡みを

 

ホントにしちゃダメ、そのスレスレ。

 

 

悪役を演じるということは、ちょっと

 

特殊な感覚がないと違いが出ないのだろう。

 

 

観る人も薄っぺらい守りの演技を

 

すぐに見破ってしまうだろうし、

 

作り手が妥協したくない気持ちや

 

こだわりも受け手としては、察してしまう。

 

 

演じる以上のものを求めて、

 

そこに活路を見出して、みたいな人も

 

いるのだろうし。

 

 

激しい生存競争を勝ち抜いていくために

 

手を染めたのか、外国にいたころから

 

常習的になってしまったのかは知らない。

 

 

しかし、その狂気じみた感じが作品に

 

必要とされてオファーが来たりしてるわけで。

 

 

どこかチキンレース的な雰囲気もあり、

 

俺は私は、ここまで役を演じきれるんだ

 

こんな演技誰もできないだろう?みたいな。

 

 

それが自分の売りにつながるならと、

 

スレスレを歩む人もいるんだろうな。

 

 

ただ、実生活と役柄とのバランスなんて

 

本職の人にしかわからない。

 

踏み込んではいけない世界に

 

取り込まれてしまったのかもしれないし。

 

 

いろんな意味で線引きが難しい世界に

 

線引きをしたがる現代社会だけれども。

 

線引きをしたがゆえに、おもしろくもなくなる。

 

 

犯罪を許せというものではなくて、

 

見逃せというのでもなくて。

 

 

法で縛り上げることでうまく回らない

 

そんな部分を私たちはたくさん抱えている。

 

これはなんとなく、みんな気づいている。

 

 

正論ばかりが、闊歩している世界で

 

おもしろいものがどんどん失われて、

 

おもしろいの概念が変わり、ワクワクを失う。

 

 

「正しいだけでつまらない」

 

いつか私たちが本気で言い出すであろう言葉。

 

 

そうなった後で、私たちは

 

また、おもしろいことを取り戻せるのか。

 

 

一般人と芸能人の世界には

 

ちょっと相容れない特殊なルールを

 

暗黙のうちに認めていくのが

 

正解なのだろうか?というのもある。

 

 

理由にならない、と跳ね返して

 

おもしろさを失った世界で

 

私たちはなんとなく文化を失って

 

生きていくのだろうか。

 

 

個人を責める、擁護する点での話でなく

 

良い悪いの結論だけではない、

 

もっと大きな全体を俯瞰でみた問題点。

 

解決は難しいんだろうなぁ。

 

 

正直、ワタクシには全体の大きな問題点の

 

解決方法がわからない。

 

ただ、わからないからといって

 

見なかったことにするという問題でもない。

 

 

「時代」という言葉で片づけたい気持ちを

 

ちょっと脇に置いといて。

 

この「ひとつの善悪」で全体がゆがんでゆく感覚は

 

忘れてはならないんだろうと思いますね。

 

 

まぁ、伝わりづらいけど(笑)

 

なんとなくニュアンスを感じ取ってください(笑)