人間だからなのか、
日本人だからなのか。
他人から礼賛されることを好む。
嘘つき太陽。浴びせ合う。
礼賛を好むが、ほめられると
逆に謙遜してみせる。
そのくせ、ほめて欲しいと
心の底では願う。
ただ、コロナ後の社会を思うと
「乗り切り方」が一辺倒すぎる。
メンタルの弱さを垣間見せる感じが
アレ？大丈夫かな？と思わせる。
みんなで「いいこと」に包まれて
がんばろうって掛け声はね、
もう、こすりすぎたネタで
安直すぎて、効き目が薄い。
その繰り返しを刷り込まれていくと
人間として、ちょっと怖いなってね。
なにも考えずにただ、したがっていけば、
がんばっていけばなんとかしてくれる的な
スタンスが主流になってしまっている。
感謝します、ありがとうございます。
ってのもね、ちょっと。
あんまりにも連ねられると価値が下がる。
もう気持ちがこもってない、
流れ作業的な感覚もあるでしょう。
勉強しろ、勉強しろとずっと耳元で
言われているようなもんですよ。
ちょっと違うか(笑)。
みんなでこうしようという流れ、
同調圧力装置なんですよね、メディアも。
日本人がそういう使い方しちゃってる
って見方もできますけどね。
自分で考えることがすごく難しい時代。
考えるヒマを与えられず、急かされて。
なんでも答えが調べればわかる世の中。
さらに致命的なのが、誰かの決定を待ち続け
その決定に対しての依存心が強くはたらく。
これは世界的にみても稀な存在であって、
「操作しやすい」感性につくり上げた。
大衆として操作するには、まとめやすい。
日本人ってそういう存在なんですよね。
シンゾーアベが言う、
日本独自のやり方というのは
操作しやすい大衆心理を
我々政府は把握しているので、
コントロールしやすいのだと。
タカをくくった挙句に、胸を張って
小さなマスクでもお構いなし！(笑)
と自信もてた根拠ともいえる。
私たち日本人が問題なのは、
そこがわかっているのか、いないのか。
かなりバカにされてる構図なんです(笑)
一番の原因は、「自分がない」こと。
しかも「自分がない」ことを
自分で気づいてもいる。
「自分がない」のは
自分だけじゃないからと
いつまでも逃げて、手をつけない
日本の特殊性。誰も決定したがらない。
コロナ前は徹底して、こうやって
逃れてきたんですよ。何もかも。
コロナ中のいま、やっぱりまだ
大きな変化は見られないようです。
ただ、ちょっとだけ違う兆しもみえる。
日常を構築できずに、代替するように
別のものをみて、考えて、感じる。
そういう時間を与えられたコロナ。
すると普段見向きもしなかったことに
ちょっとだけ首を突っ込んで考えたり。
ちょっと、変わってきてるんです。
操作しやすい日本人じゃなくなってきてると
シンゾーアベも「おもてたんとちがーう！」
って例の法改正を先送りしましたね。
ほんのちょっとですが、こいつらには
わからんだろうからやってしまえ！が
バレてしまって通用しなくなった。
嘘っぽく、キレイな言葉を並べていれば
文句は言うまい、と
マスクの奥に真意を隠す。
でも、私たちはそこに
嘘つき太陽が隠れていることを知っている。
そして礼賛 lie sun が重なるごとに
虚を見抜いていく兆しをみせる私たち。
ちょっとずつ、陽はまた昇るのだろう。
つくられたやさしさや言葉に、
もたれ掛かるのではなく、
自分たちで自分たちの意思を
ようやく出しはじめている。
その兆しが淀んだ雲のすき間から
見えはじめているのではないか。