最近の傾向として100か0か。

 

人は両極端を求めようとします。

 

 

パーフェクトな100を目指し、追求。

 

完全な0を理想として、人を追及。

 

なんだかツラそうです、われわれ。

 

 

年が若いうちは

 

この完璧主義の両極端は

 

可能なんですけどね。

 

 

たぶん年老いていくと

 

相当しんどくなってくると思うんですよ。

 

 

そこまで想像できてるのかな?

 

擬幸せじゃないのかい?

 

 

前も書いたかもしれないが、

 

人間はよく山に例えられます。

 

 

0から始まり、裾野で育ち成長しながら、

 

山の頂上へ。それぞれの100を目指す。

 

 

そして徐々に下りながら、裾野へ向かい、

 

そして0にたどり着く。

 

 

生と死は同じ0でしょうね。

 

0から各自の100へ。

 

そしてまた0へ。

 

 

生まれてきて、できるようになって。

 

できないようになって、死んでゆく。

 

 

その点で思うのは、

 

0か100の環境でしか生きていない人が

 

結構多くなってきてること。

 

 

そして100か0かは、

 

人によってそれぞれ異なるということ。

 

 

100や0の環境しか知らない子ども。

 

ちょっと多くなってる気がしてなりません。

 

 

自分の100や0が他人と一緒じゃない。

 

大人も100か0かに

 

自分の感覚や体に慣れさせすぎている。

 

 

下ることを受け入れられずに、

 

しがみつき、100のまま維持しようと。

 

ビジネスもそこを突いてくる。

 

 

徹底除菌、消臭。いやなものを0にしよう。

 

そして100であると確認できたことしか

 

行わずに、安心を満たすべく、

 

過剰な補充、ストックに意識が向かう。

 

 

リスクゼロを徹底して、

 

ビジネスもそれに沿うように

 

展開すればよかった。

 

ちゅうちょせず買ってくれるから(笑)

 

 

ビジネスとはいえ、

 

売れるからと仕掛けたことは、

 

もしかしたら、

 

なきゃないで構わなかったことばかり。

 

 

もちろんあると便利。

 

でも今回コロナ禍で、

 

あると便利や

 

あるのが当たり前が、

 

ストップした日常を生きてみたんです。

 

 

いま私たちは何を得たのか。

 

最悪、100じゃなくても

 

いいんだなぁってこと。

 

 

環境問題と経済を両にらみしながら、

 

それでも経済を優先させてきた私たち。

 

 

今回気づけたことは、私たちは

 

なきゃないなりに水準を落としても、

 

生きられるんだよなという

 

実感、経験値。

 

 

コロナ後に私たちがつくる社会に、

 

あんまり便利すぎるとちょっと危険かも?

 

という胸騒ぎを感じたのではないだろうか。

 

 

手に入らないからって嘆くのではなく、

 

買えば済んでいたものを

 

自分たちで手づくりしてみたり。

 

 

その体験はかなり貴重だと思いますね。

 

子どもにとっても、大人にとっても。

 

 

買える環境があれば買いますもん(笑)

 

その環境がないからこそできた経験、

 

気づけた気持ちもあったのではないか。

 

 

今回のことでなんとなく気づけた

 

グレードダウンの良さ。

 

今までと少し違う生活や人生のスタンス。

 

 

モノもヒトもすべて、スマホの充電みたく

 

イッパイイッパイにしなくてもいいんだ。

 

何かを得られたな、という人もいる。

 

 

それをいかすも殺すもこれからの私たち。

 

今までと違う考え方を意識しながら、

 

元に戻すのでなく、違うデザインに

 

意識的につくり変えるチャンスですね。

 

 

元に戻したいけど戻らない現実。

 

次に向かう、これまでと違う取り組み、

 

新しい価値観で動き出さなければ、

 

この難局は打開できない。

 

 

ふつうならば、元の状態に

 

戻すことを願って、

 

元のほうへ尽力する。

 

 

ただ今回は平成時代のような

 

守りの戦術ではもう乗り切れない気がする。

 

 

誰かを待っているだけではない、

 

新しく仕掛けていく

 

次の時代へのスタイルの模索を

 

自分たちで考えながら

 

進む必要がある。

 

 

これを悲観するか、ワクワクするか。

 

頭でっかちの大企業より、中小の人から

 

いいアイデアが出てきても不思議じゃない。

 

 

これまでの無意識にぶら下がる構図から、

 

自分自身を脱却させるチャンス。

 

 

非正規の人だってぶら下がれないなら、

 

自分たちで立ちあげるって人も出てくる。

 

そこはアイデア次第で、民間人が

 

資金を出しあったっていいし。

 

 

チャンスは中小でも非正規でも、

 

アイデア次第で戦国時代になる。

 

 

中小や非正規の人たちのアイデアのほうが、

 

いろんな可能性があると思いますね。

 

 

この新しいワクワクを私たちが、

 

情報や常識にとらわれずに、

 

どこまでやりきれるか。

 

 

下りに向かう前に何か最後に、

 

足掻いてみるのもいい。

 

それぞれの100を目指して。