通常通りの日常を無意識に過ごす。
喜びのない日常でも、どれだけ幸せか。
コロナにまつわるエトセトラによって、
普段は意識してなかった事柄に気づく。
振り返って、見ることはすごく大事。
ただ回想するように頭で振り返るのではない。
文字通りに後ろを向いて、目で見つめることだ。
当たり前にやってたけど、
便利なものに囲まれすぎてたんだなぁとか。
通常通りに物事をこなすようにして、
過ごしてもよかったものが、
急にストップかけられてしまい、
定期的に当たり前に手に入らないとか。
その戸惑いと日常を、行ったり来たり。
世の中はもう何十年も前から、
システムに乗るのが当たり前の日常を
作り上げて、実際に乗ってきた。
その波は複数の世代にまたがっていき、
私たちは当たり前を、より強固にした。
だから急に変われといっても、変えられない
慣性の法則みたいなものに引きずられてしまう。
逆に自らの感性をそぎ落としすぎてしまう。
身軽になったと勘違いしながら。
イベント等は通常通りを見込んで、というか
見込むまでもなく、といったほうが正しいだろうか。
いつもと同じが当たり前という前提で、
計画を立てているから、契約だから、止まれないんだ。
そう主張している気がする。
逃げる人の袖を引っ張る、裾をつかんですがる。
芋ずる式にズルズルと引き込まれていく社会の渦。
「おまえの意思は？」
どうしたい、どうすべきか。
その手は、なんのために？
テレビで流れるCMも何年も前から準備に入り、
積み重ねて努力してきたものであるだろう。
東京２０２０をキラキラしたものとして
応援するテイのCM、３月中は特に変わらず流れてた。
悪くないんだよ、罪はないんだよ。
だがむなしく、寂しく、私たちを包む。
あんなウイルスで世界がこんなにも・・・
って状況は、みんなどこか
映画やドラマの世界だけの扱いに
こころのなかでしていた。
していたかったのかもしれない。
急に変われないのもわかっているから、
強制力で仕方なく引き締めにかかるしかない。
その判断と決定のスピードが段違いに
日本以外では速いのである。
それでもやるべき非常の、非情の覚悟で。
日本は、日本人はやさしさに慣れ過ぎている。
政治家の連中を、「ただの何かの係」
くらいにしか思っていないですよね。
みんなやりたがらない学校のちょっとめんどくさい係。
ちゃんとやれよ、与えられた課題こなせよ、ほら。
めんどくさいことは彼らに押し付け、
自分では考えもしない。
その日常がずっと許されてきたのだから。
そのまま大人になって、その子が生まれ
他人に任せながらいこうとする毎日。
月ひとしずく、みたいなフレーズになったけども(笑)
強制するのは、かわいそうだ、まずいことだ。
その考えがよぎり、決断を下せていない。
決断を下すことも、他人任せにしているから
どんどん日本だけが、ガラパゴス化していく。
日本人もいろんな人がいる。
全員が何も考えていないわけではない。
ただ、中枢やトップにいる人は責任が伴うというカセ。
思い切ってレバーを引けない、なんのレバー？
スペルも違うけど、肝臓のレバーともいえる。
肝となる、腹を決める、胆力、肝心要の。
アタマでもココロでもない、
正体不明の責任のレバー。
私たちにもみんな、ひとりひとりにある。
誰かが動いてくれる、誰かがやってくれる。
しかし決めるであろうと政治家たちに押し付け、
ダチョウ倶楽部よろしく、どうぞどうぞ状態で
引き渡してしまい、矛先を自分以外に向ける。
残念ながら日本の政治家はいろんなカセが
手に足に心に、そしてレバーにも効いている。
やってくれない現実ばかりを見る羽目になる。
わかっていながら、なにも変わらないのはツライ。
変わらない日常を望みながら、非常時において
なにも変えられない私たちの、ままならないままも
やっぱりツライなと感じてしまう。
正体不明の責任のレバー。
私たちはみんな、ひとりひとり持っています。
大事なことなので、
二回言ってみました(笑)