競馬やっておられる方にはわかると思うんですが、
今年からクラシック路線のトライアルレース、
報知杯弥生賞→報知杯弥生賞ディープインパクト記念
というレース名に変わったんです。
知らん人はへぇ~。へぇ~。って感じで
吐息ダダ洩れ気味のトリビアの泉みたいで
まったく興味ないでしょうけど(笑)
コレは・・・はたしてどうかなと。正直違うかなと。
各種の媒体の表現もまちまちで、
「弥生賞」や「弥生賞ディープ記念」など
まだバラバラな感じです。
3歳馬のクラシック路線として、皐月賞のトライアル。
季節の到来を感じさせる意味でも「弥生賞呼ばわり」を
残したいし、通したい気持ちが強いかな~。
ディープインパクトがどうこうではないんです。
レースの意味合いと、馬の偉業や功績の価値とは分けるべき。
スタジアムの名称とも違うし、スポンサーのあるカップ戦でもない。
「甲子園は甲子園でしょ?」
ネーミングライツとかいろいろあるでしょうけど。
あそこには阪神だけじゃなくて、高校野球の好きな人や
高校野球の頂点を目指す全員のための、みんなの甲子園。
誰かのイメージも必要なくて、みんなが目標に向かって
切磋琢磨しながら、しのぎを削っていく・・・世代の頂点へ。
それと同じなんです。
弥生賞、スプリングステークス、皐月賞、日本ダービーと続く。
春の到来を告げ、皐月賞、そしてダービーへ。
東京優駿ともいいますが、そのダービーまでの
同じ年に生まれたサラブレッドが世代の頂点を目指す。
そのクラシックロードには若駒の躍動の訪れを季節感とともに、
歴史あるレース名、先人たち?先人馬たちの歴史の系譜が包む。
それこそ、血をつなぐブラッドスポーツと呼ばれる競馬でしょう。
ちょっと深みがある、歴史を感じさせるものを
意図的に残す必要もあるんですよ。
ディープの名をクラシック路線に組み込むのは
ちょっとセンスがないと思いますね。
たぶん、〇〇賞△△記念ってなると表記としては
△△記念のほうが強くなる。そして後ろのほうの内容が
メインのイメージになってくるんです、どうしても。
これはね、△△記念・〇〇賞ってかたちにすべきです。
どうしてもディープを入れるのであれば、
「ディープインパクト記念競走・報知杯弥生賞」として
略称は弥生賞のままでいいと思いますね。
詳しくは知らないですけど、
ルールとかいろいろあると思うんです。
でもね、ルールにしばられすぎてできないとか。
なんか情けなくなりますよね。
決め事も大事ですけど、決め事にしばられすぎもどうか。
あえて残す意図とか、あえてやらない意図とか。
結構大事な感覚だと思いますよ。
そして、あえて矛盾したことをいいますけど・・・(笑)
決めたことを守るのはあまり記憶に残らないんです。
決めたことを変えるから、記憶に残っているんです。
と同時に、
決めたことを守りながら残す大事さもあるんです。
当然、決めたことを臨機応変に対応して優先度をつけることも。
手順どおりでもなく、ちゃんと意思と意図を感じて
考えながらちゃんとその時々に合わせて判断できる人間性も、
私たちは残していかなきゃならないんだと思います。
それこそ、意図的にね(笑)