別にもう恥ずかしさもどこかにいってしまった。
ちょっと人生失敗してる身なので、時たま
要らぬセケンのシアワセな瞬間と比べる自分が
イヤになることもある(笑)、そんな朝。
たぶん今日の誕生日の光景は脳裏から
離れることはないだろう、きっと。
ワタクシは人生失敗のあと再起まで
いま両親に世話になってる。
恥ずかしいもすべて通り越し、
とにかくいまは、やるしかねぇ。
それだけ。
今朝、ワタクシがトイレに起きて、済ましてトイレから出ると
母が寝起きの声で、寝室の扉を開いておもむろにつぶやいた。
「ほら、みなさい。朝陽だよ、こんなに差し込んでくるんだよ」
「誕生日おめでとう」
久々に脳天を突き抜ける誕生日おめでとうだった。
目を覚ましかけのワタクシに差し込んでくる朝陽と言葉。
その誕生日おめでとうがこれまでのどんな人より
ナチュラルすぎた。そして特別すぎる。
オレンジ色の鮮やかな朝陽が
カーテンを開けた両親の寝室の窓から
トイレから出たワタクシの廊下へと、差し込んだ。
距離にしてたった5、6メートルだろうけど、
なんだか不意に言葉に詰まってしまって、
まったく関係ない話を振ってしまった。
つい、ありがとうと言えなかった。
なんなんだろう、あのヒカリの差し込み方と母の後光は(笑)
たぶん、あのたった数秒の瞬間。
母の言葉とその背後から差し込むオレンジ色の朝陽。
死ぬまで忘れることはないだろう。
どっちか死ぬのか(笑)
あの誕生日おめでとうは、強烈すぎる。
そうかと。
母親にとって、子供の誕生日は
自分自身の誕生日でもあるんだなと。
言葉の重みが違うわ、こりゃ。
プラスで朝陽のオレンジ色の差し込み方がエグイ。
こりゃ、刺さった。朝陽以上に、心の奥に。
「あなたが、おめでとうだよ、かあちゃん。」
必ず成功させてやる。
やりきってやる。
負けてなるものか。
くじけてなるものか。
息子の人生は、あんたの人生でもあるんだもんな。
そりゃ、みてるのツライだろう。
たぶん、ワタクシよりツライんだろう。
特に右耳に先天性の小耳症を患って産まれたワタクシを。
産まれてからもさらに七転八倒な人生。
こんな人生にしてごめんな。
だからこそ、やらないといかん。絶対に。
あぁ、ダメだ、鼻水までダラダラ出てきた(笑)
しばらく顔合わせられないな。
これまでの誕生日とはワケが、格が違うってこれ。
こんなもん一生忘れられるか(笑)
あなたとワタクシがみたあの数秒の言葉と景色の空間。
ありがとうございます。
そして、おめでとう。
最後の最期まであきらめず、がんばります。
今年こそ、いいことがありそうだ(笑)
あの朝陽と母に恥じぬようにやらなきゃならない。
鼻水となみだがとまらん。
花粉だと言い訳しとこ(笑)