たぶん、よしもとの社員や芸人さんだけでなく一般人も40代は特に、
ダウンタウンより下の世代はもれなく影響を受けてるわけで。
彼らは絶対であり、彼らが言うならばと、言うこと聞いてしまうフシもある。
こういう感覚は誰かに影響を受けたという人ならわかるはずです。
これは洗脳されてるとかそういう意味じゃなく、ただ好きなんだということ。
ワタクシも一回り下のウサギ団であり、いつでもピョーンします(笑)
才能そのものは衰えなど賛否いろいろあるけど、
逆に色あせさせてる感もありますね。若い人は別として、
ちょっと何言ってるかわからないくらいが興味を惹かれるんですよ。
ヘンクツでキレやすく、細かい描写で視聴者はイメージを共有して、
思い浮かべて笑うパターンをつくったら最強なコンビ。
若いころのギラギラとワクワク、強引で攻撃的で巻き込んでいくチカラ。
この人らすげーなと。新しい時代へ上がつっかえながらも邁進する姿・・・。
同じことをしてても結局ダメだというのはこの人たちから学びましたね。
なんだかんだで互いのキャラを失わずに、経年劣化を受け入れ(笑)
奥行きをもたせた深みが増した2人の姿をみると穏やかな笑顔が止まらない。
やっぱ自分がどこかで変わってしまったのかなとか、反省すべきじゃないかなとか、
会社、会社してしまってるなとか。規則ばっかりで自分見失ってるなとか・・・。
いろいろ考えるんです。自分や社会や、人を。
自分をつくる。これは永遠のテーマだし、なかなかどうしてうまくいかない。
いわゆる会社人間になり、会社の利益に染まると自分を正当化してしまう。
ダウンタウンという存在に感化された世代が社会でも中心になってきていて、
自分が気が付かないうちに変わってしまう怖さ。律する難しさ。
社会的地位を得ると上になればなるほど、誰も言ってくれない。
耳の痛いことを言ってくれる人がそばにいるってすごく大事なこと。
くつろげる空間、足を崩す時間がかなり少なくなってしまったのではないか。
あの頃のようにムチャして、笑うことがどれだけ大事か。
いまの世の中は、人と人の間に人を入れようとしない。
人と人のつながりを機械的にしてしまい、効率重視。血は通わなくなる。
人と人の間にあるのは、法律や正論、倫理、モノ、合理主義・・・
これじゃだめだ、わかってる。じゅうぶんわかってる。
どこぞの誰かもわからぬ、馬のホネに言われる意味がわからないだろうが、
でも、人と人のあいだには、やわらかい人や情、そして笑いがあってほしい。
どんな笑いでもいい、笑うこと自体が解き放ち、活きる力になる。
人を馬鹿にした笑いも、乗れば笑いになるが、拒むと一気に差別だ。
でも笑いを受け入れ続ければ、たぶん前にポジティブに進めるのではないか。
やっぱり笑わせてくれる人は、大事にしなきゃ。
一番空気を、流れを変える力があるんだから。