いよいよ来年2020年はオリンピック。
スポーツが流行まがいのイベント扱いになるこの国で、
本当にスポーツの祭典で、その競技にとっての
深イイ雰囲気をつくれるのだろうか？
私たち日本人は日本人独特の「ごりんぴっく」にしてしまう。
ごりんぴっくって何さ？何なのさ？(笑)
それは日本人が流行と同レベルの位置づけで、イベントのひとつとして、
盛り上がるための道具にしてしまうこと。
五輪（ごりん）と呼ぶ日本語とオリンピックを掛け合わせた造語。
日本人のオリンピックの「さばき方」である。
スポーツは観客、運営スタッフを含めた人たちにも、それなりの役割がある。
本当のおもてなしをするなら、その競技に精通している人たちで埋め尽くすべきだ。
競技種目を知り、楽しみ方がわかり、雰囲気がつくれる人たちが囲む。
お金を払って見に来てはいるが、無知な客のためのオリンピックではない。
４年に一度、選手にしたら一生に一度の晴れ舞台かもしれない。
素人同然の見方も知らない門外漢が、付け焼刃で軽く知識入れて応援。
深いところを知りもせず、自分の浅い見立てのみで得意の評論家気取り。
一番恥ずかしい。一番みせたくない日本の現実のスポーツへの愛着度。
多少、日本人の感覚ではなじみづらい世界だろう。
企業側も応援しようって盛んに宣伝していく。
でもこれは応援でなく、モノを売るための宣伝文句。
スポーツを利用して、商売しか頭にない企業イメージ戦略が露骨でヘタ。
わたしたちは〇〇を応援しています。だから何さ？何なのさ？(笑)
Ｊリーグが掲げる構想のもと、地域密着型のスポーツのモデルとなり、
スタートしてから家族一世代を超えてきた。
親に連れられて観た子が、親となりその子と・・・。
しかし、やはり世間一般の企業体質はまだまだ根強い。
ただ、やさしい。ただ、親切。ただ、丁寧、礼儀正しい。
外国人が日本に来たら、まるで日本国従業員と名付けられたかのように、
しつけられたサービス精神を日本人は演じ切ろうとする。
これは「おもてなし」を勘違いして演じているだけだ。
日本人がよくやる「応援する」行為そのものをしているだけで、
スポーツ自体を楽しめていない、楽しみ方を知らないのと構図は同じ。
負けててもミスしても、歌い続けるサッカーの代表サポもそうでしょう？
みんな、応援そのものを演じて盛り上がり、演じて楽しんでいるだけで
選手や競技がどうこうとか、試合のゆくえがどうこうとかで楽しんでいない。
本来自分が楽しんで夢中になっていたら、歌とか歌いませんもん(笑)
挙句は応援を完璧にしようという方向に向かっていく。
いやいや、普通に一挙手一投足、スポーツ観戦して楽しめよと(笑)
応援のためのフォーマットとか要りませんよ(笑)
歓声あげて喜んだり、悔しがったり、拍手したり。いちいちリアクションする。
楽しんでるんです。試合の雰囲気を自然発生的に盛り上げられる。
スポーツ大国は、スポーツに習熟している人がつくる社会形成ができていて、
うまいことボルテージを上げていく文化が国民に根付いている国が多い。
欧米のプロスポーツの一般的な観客の楽しみ方を想像すればわかるはず。
日本人は運動は体育のみとか、スポーツを「させられて」育ってるから
結構、それ以来自分から楽しんでやるとか、観るとかできないまま
オトナになっちゃってる人がほとんどなんです。
日頃からスポーツに慣れ親しむ環境とは違って、遊びがないんですよ。
だから笑わない、楽しんでるのが伝わらない、転じてマジメすぎる、になる。
みんなで応援していきましょう。私たちの商品とともに応援しましょう。
スポーツそっちのけで、「盛り上がり」自体を盛り上げようとして、
オリンピックにまったく興味のない人まで、なんとか巻き込もうとする。
日本人のやり方ってどうもこのワンパターンから脱しないところがある。
エンターテインメント的にみんなで楽しもうと宣伝していく。
〇〇を楽しもう、応援しよう、感動をありがとう。毎度あり～♪
これをあと１年で変えるのは無理でしょう。
ただ、会場はせめてその種目の経験者たちに観戦させてあげるべきだと思う。
チケットは平等に、これもわかるが全体をマネジメントする意味でも
必要なサベツだと思ってる。演者がコレだと楽しめないんですよ、世界中が。