プラスが1ずつカウントなら、マイナスは2ずつカウントする。

 

 

もしかしたら現代人はもっとマイナスのカウント数が大きくなってるのかもしれません。

 

ふつうは、こんな言い方のふつうってのもあまりよくはないけども(笑)

 

通常、プラスマイナスでゼロっていうけど、昔の人と比べるとゼロにならないかも。

 

 

 

たぶん高齢者世代はベースがマイナスありきからスタートしている。

 

マイナスの日常があり、それが当たり前の世界で生きる日常があった。

 

貧乏で腹へって、便利なものがないからいろんな苦痛がいまの比ではない。

 

ボタンひとつで済まない世界をガムシャラに生きた住人たち。

 

へこたれない強さがある(あった)。

 

 

 

そしてマイナスとプラスの両方を体験しているのはすごく有利になっている。

 

人生をマイナス、マイナス、マイナス・・・という何重苦で立ち回ってきてるから

 

マイナスへの抵抗力が強くなっている。気持ちの面でね。

 

加齢によって経年劣化。これは避けられず、体は予想を超えてしんどい。

 

マイナス→マイナス→プラス→プラス。みたいな流れが中高年以上のイメージ。

 

でも途中またマイナスがあっても過去のマイナスの経験知がダメージを軽減する。

 

 

 

対照的にみると、プラス→プラスの社会で育ってきた人たちがいる。

 

マイナスの経験のない若い世代。かすり傷程度の認識の周囲とのズレが生じている。

 

プラスしか体験してこないと思いもよらない人災、天災によって崩れ去るともろい。

 

高齢者とは逆に、体はしんどくないが、こころがもろいイメージ。

 

年を経るともちろん若いころのようなエネルギーはないから一緒かもしれないが

 

昔にもっとしんどいつらい思いしてるから、という経験知はこころに残っている。

 

だから多少のことは自分のなかでうまく処理できる能力は消えていないはずだ。

 

 

 

これを、だから年寄りはエライんだという論調にはしてほしくない。

 

それだと何の進歩もなく、自慢だけが生きがいの年寄りの発想でしかないから。

 

いつもの年寄りの自慢パターンだと何も変わらないから。違うところから攻める。

 

年寄りの溜飲を下げるためでなく、次の世代のためにできるもう一歩先の感覚で行くべきだ。

 

 

 

若い世代のマイナス体験は、想像するに「なにもかもない時代の体感」がないだけに

 

想像以上にダメージが蓄積して、私たちが考えてる以上のダメージがあるのだろう。

 

社会に出てもマイナス体験をもつ世代が周囲にあふれていた時代は

 

まだガムシャラについていけば、昭和世代や平成初期世代がみえない鑑になりえた。

 

もしくは反面教師にして気づきができる環境があったのだから。

 

 

 

マイナスをカバーして底上げできる人財は、世代の多少のズレを修正する力を持つ。

 

単純に言うと、新人Aがいまの40代や50代。

 

サポートする周囲Bがいまの60代や70代だった時代は

 

この60代や70代がカバーしてきた修正力が効いていたんです。

 

正しくない行為も横行していたでしょうけど(笑)

 

そこをいまイチイチ詰めている時間はもうない。もtttっと、もtttttっと大事なこと。

 

tの数だけ大事なことです(笑)

 

 

 

しかし時代と共に、なにもかも整い始めると、今度は微妙にその鑑自体の世代も変わる。

 

より深いマイナス体験がない世代だけでは、補いきれないものが生じ始める。

 

かつての新人Aが周囲Bに変わる。周囲Bはもっとマイナス体験が少ない新人Aを迎える。

 

大事な何かが伝わらない伝えられる術をもたないまま、あるいは継承できないまま、

 

利便性や効率化だけが進み、雰囲気も無味乾燥。いつしか修正が効かなくなる。

 

いまはこれでできますよ、これで一発ですよ。そんなコト意味ないでしょ。って・・・

 

この「結果」だけでは伝わりきらない何かが、伝わらなくなる。

 

 

 

裕福でこそないにしても、不自由のない世界でサポートされつくした日常ができ、

 

その環境で育ってきた世代には、「伝わりきらない何か」がいま必要なのではないか。

 

この気づきを体験できないまま、時代と世代が流れていまに至っているような気がする。

 

ひきこもりや非正規困難層、さまざまな社会のひずみの生みの親・・・・

 

伝えられるのは、修正できる時代の救世主は、どこのどいつだ~い?

 

・・・高齢者世代だよ!!(笑)

 

サンシャインとにしおかのハイブリッドで表現してみました(笑)

 

 

 

でも、こうやって思考してみるとまだまだポジティブにやれるイメージが湧くでしょ?

 

まだまだ高齢者ができることはたくさんあるんです。頭がしっかりしてるうちに。

 

高齢者だからできること。お荷物になるからこそ、いまだからいまでなければ。

 

もう二度と体験できないかもしれない時代の金言がある。

 

この金言がもしかしたら、いまの世の中や未来に役に立つかもしれない。

 

それを次の世代、そのまた次の世代に残しておくべき活動をすべきだと思いますよ。