老化と寄り添うか

老化に抵抗するか

老化という現象を受け入れるか、受け入れないか

ビジネスも老化には抵抗する方向ばかりに舵を切る



正しい選択はないが、なにもかもビジネスの渦に

巻き込んでいくのはどうなんだろうかね

社会を築いた世代が年老いて元気もなくなって

次第に追いやられる形で隅っこでただ、たたずむ



老いに向き合いながら信頼できるのはお金だけみたいな…

そもそも高齢社会になり、お金も人も老人たちは大きな潜在力を秘める

でも欲しいものや売り込みたいものは若者や中年以下へのものが目立つ

新しい商品でも最先端のものを買わせようと必死だ



老人たちはあとは若い世代に…というが社会の構造がすでに違う時代で

もう少し違う視点のアプローチが老人たちのシアワセを生むのかもしれない

買わせようとする側と、買いたい側には大きな隔たりがある

買いたい側はそんなんじゃないんだよなぁと、渋々受け入れてる感じ

だから猜疑心も強く、こころに響かない商品ばかりのラインナップに

本当の意味でこころが動かない



もっと、ただ便利だからじゃなく、ラクだからじゃなく

おもしろい、楽しい、ワクワクする、なにか心の奥底を刺激してくれる

そんなものを欲しがっているような気がするんですよ、高齢世代は



それは何か?たぶん年々薄れゆくヒトの温かさやつながりが

ベースにあるものではないかと感じるんです

もうたいしてほしいものはない、しかし自分たちに合うような

心をクンと起動させるような響くものが一向に出てこない



中年以下の世代が魅力的と思う商品は、最先端の技術をほどこしたもの

キレイに清潔に、便利でラクで…でも高齢世代はそれほどお望みではない

でも「便利ですよ、ラクですよ、これあったほうが」

という前提のビジネス思考から外れる視点のセンスは持たない

持てないのか、持たないのかは人によると思うけど

たぶんアイデアを出そうとしても実現しない現実に直面するんでしょうね



もうちょっとなんです、たぶん

もうちょっとなんだ、違う視点で期待に応えるもの、心の琴線に触れるものまでは

それはいろんな意見を偏見なく集約させて、掛け合わせて

新しい組み合わせやデザインのひらめきで化学反応して生まれる



おそらくそれは単なるモノではなくて

活動や行為といった体験に類するものだと感じます

ビジネスの動きがモノに偏りすぎて見えていないんですよね

モノからコトへの時代と言われて久しい世の中で

なかなか答えを見いだせないのもやっぱり思考力不足なんですよ



教えられたとおり、答えのあるデータや知識に知らぬ間に依存するから

別の視点でとらえられないんでしょうね

たぶんこういう分野は学歴や知識は逆に足かせになる

知識タイプは使われる側でこそ持てる能力を発揮できるもんだから



世の中うまく渡ろうとしてる知恵のあるタイプが結集してアイデアを出し

化学反応を起こしていくほうが新たな展開が生まれるんだろうと感じます

でも、プライドがあってこのアイデア出しも譲ろうとはしないんです(笑)

もう何十年もうまくいってないのにね



たぶんこれは都市圏も地方も関係なくて、関わる人のアイデア次第です

いつまでも地方も、都市圏のデザインの仕方を追いかけてばかりで

同じパターンを持ってくりゃいいって時代は当の昔に終わってるんですけどね

時代遅れすぎてもう笑えないレベルです