判を押したように令和、令和とうるさい世の中だが

令和時代に人はどう生きるか

このままテクノロジーの進化に委ねて生きるか

自分の歩みを自然と共に緩やかに委ねて生きるか

実はすごく大事なことだと思います



団塊ジュニアや就職氷河期世代の非正規困難層の人にとっては

暗黒の平成がようやく幕を下ろした感もあるでしょう

しかし新しい幕を開くために自分で主体的に動かなければ

開きませんよ、誰かが開くのを待つのでは変わりません(自戒の念を込めて)



この層は世間と同じような安定路線で同じような幸せを望むだろうか

ワタクシも非正規困難層にいる身、よーく逆算して考えてみたが

ようやく世間並の軌道に戻したところで何歳になっているだろうか?

軌道を戻せても、歳は戻せない

ひとりひとりが、死に向かって確実に歩みを進めていく



いつまで生きられるかなんて神のみぞ知る、でしょうし

人生って最後の最期にどう自分が居れたかでしょう

挑戦もせず、グズついたまま終わるか

挑戦して、失敗したけどやらないよりマシだったな、で終わるか

もちろんやってみなきゃわからないし

その経験が必ず活きる、やらないよりはね



一方で、社会はどんどん高速化を目指すのはホントに効率が良いのか?

という問題がある

みんな速い列車に乗りたがる、乗れるかわからないのに列に並び羨望する

鈍行列車は時代の速さの流れが緩やかで、ノスタルジックで昭和だ…



途中下車で別の視点にも気づくし、高速な社会にあおられずに

高速な環境に身を置くと見落としがちなことにたくさん気づく

こういう視点が大事なんです、ホントに

見えてる人と見えていない人ではまるで交わる要素がないけど

同じ視点で同じ感覚を共有できたら、交わる要素は生まれる



もしかしたら、社労士の業界でも

自分がやろうとするプランが活かせる場が生まれるかもしれない

頭の固いやつばっかりと切り捨てるのがよくある思考なら

切り捨てずにいくパターンもやってみなきゃわからない



高速化が進む社会で人の専門家を名乗るのであれば

「同じ速度では目につかないチャンス」がある

この視点が見えている人がどれだけいるのだろう

新幹線のなかの出来事は新幹線のなかの人にしか見えない



鈍行で幾度も止まりながら、人の目に触れられて共有する感覚にたどり着けば

社労士も新しい分野でのアイデアが生まれてくるでしょう

令和になった途端、各業界ともお決まりのパターンでビジネスに誘い込もうと

喧伝しているのも予想どおりでつまらない

そう思っている層のこころをグイっと引き込むアイデアがあれば

まだまだ新しいスタンスは生まれてくると思います



たとえば違う視点で考えてみたらおもしろいのは

生活のテンポが上がり、すべての生活のリズムが速くなる

その高速少子高齢社会において、高齢者が若い人や現役世代の基準に

自分自身を「合わせなければ」と思うだろうか?

鈍行でゆっくりと自分のペースで生きていたい人が

全人口の1/3もいるんですよ



若い人や現役世代と違って多くの変化を望まなくなってくる

新しいことはもう気持ち的にしんどく感じて受け付けない、億劫になる

「自分のわかる範囲でできること」に興味を抱くんです、おそらく

そして新しいことに対して、自分はわからないという前提があるため

必要以上に警戒心を抱き、ネガティブに反応するようになってるんですよ



そこをビジネスで突いてお金を引き出すことだけが正解じゃない

老い先の不安や介護に意識がいく人生の終盤戦にいる人たちを

平成時代と同じような目で評価しても社会は改善しないでしょう

凝り固まった正しいと信じてるビジネス思考パターンは

「失敗を重ねて人々を生きづらくした平成の常識」でしかない



むしろ社会のため、未来の我が子や孫の世代のために何かしたい

そう思っている層が潜在的に多いのがこの世代の特徴でもある

比較的良い人生を送れた人が多いし、自分たちだけいい思いするのは

シノビナイって思いもある世代だと思うんですね



この4000万人はいるといわれる高齢者(60以上)を私たちはこれまで

まったく活かせていないし、ずっと頭悪くてヘタこいてるんです(笑)

ラクさせるカネ出させることしか考えていないんですよ



アイデアが見える人にはワクワクする未来を考えられるでしょう

しかし、過去や現在の常識の枠のなかでしか、見られない人には

負担ばかりに目がいって、目に見えないネガティブさが重くのしかかる



「楽しく描く、自分を描く」

楽しく、自分の手で自分たちのことを表現して描いていけば

対極にあるポジティブさが自分のなかで勝ってきます

見えない人には見えない、その使い古された逃げでは

私たちは平成の過去と同じように前に進めない



だから、見えない人に対しても決めつけずに

「見えるかもしれない」パターンで考える

ダメなら、一生ダメと思わないこと

ダメでも、やってみたらダメじゃなかったこと

平成と同じ失敗をしないためにはこういう視点の積み重ねです



やれること、試してないこと、たくさんありますよ