人はどうしても枠の中や、箱の中が心地よい
本来、枠の中を望んでいなくても
しばらく滞在していると哀しいかな
枠の恩恵を受け、枠に馴染みながら
いつしか抜け出せなくなり、ドップリと浸かる
枠や箱というのは、実にわかりづらいもので
大きさがハッキリしてないし、無色透明、無味無臭だったりする
枠や箱に気づくのは自分だから気づかない人は一生、気づかない
ほとんどは箱や枠の中にいるのも気づかずに行動していて
自らの意思をひた隠しにしながら生きる選択をする
なぜなら、意思を表明するのはリスクにつながるとして
かたくなに固辞するためで、誰も先手を取りに来ない
枠の中や箱の中は、外気を嫌うため乾燥しまくっているが
誰も窓を開けようとしないし、ドアも内側からは開かない
たまに開くのは外部からの何らかの通達的なものの影響だけ
こんな世界にあなたも私もいるのだ
なんとか変えないといけないとは誰でも感じてるはずだ
しかしやっぱり自分ではリスクをとらないから
「伝統芸能・先送り」のスキルが発動するのだろう
いつだって誰だってなんかおかしいと感じながら
動かす勇気と開き直りがないし、出るクイを打たないが見ないふりする
出るクイを打つことさえ、目立ってしまうからだ
みんな横一列になって、あるいは序列を守って
目立たぬように騒がぬように、無理をせず出しゃばらない
こうした体質を含んだ組織は世間の会社組織となんら変わりはない
どんな業界でも異質な存在はキープレーヤーになる
上にいけばいくほどおそらく、異質な存在は必要になるはずだ
異端児たちよ、会社をひっくり返してやれ
新しい社会の在り方が、そこから始まる
新しい元号、新しい時代、新しいことを始めよう
その機運は潜在的に高まっているし、ニーズはあるはずだ