人間に機能が求められてきた時代が終わりそうだ

その機能が機械に取って代わるのだろう

人間よりも迅速に正確にただ客観的な事実だけを

より優秀に提供する時代になるのだろう



組織として意図的に修正できた思惑という力も

客観的な純然たる事実の正しさの前で

「間違っています」と指摘されるのかもしれない

不都合な事実が浮き彫りにされてしまうこともあろう



現代の中心にいる人はほとんどが受験エリート型である

勉強して偏差値の高い大学に入り、競争を勝ち抜いて安定を得た

ここ数十年の間に歪みをきたしながらなんとか維持してきた

安定成長の見込めた時代の成功体験を引きずりながら

様々な体力を奪われながらも生きながらえてきたことだろう



受験エリート型の集まった組織では、ある程度煮詰まってくると

組織自体が硬直化していって、打開するアイデアが出せなくなる

ほとんどの人が同じ視点で思考してしまうからみんな同じ意見に集約する



優秀な経営者は心得たもので、そこに毛色の違う異端児を投入する

組織人が出世と保身に走る小さな共同体でのパワーバランスに腐心する中で

異端児はバランスなど、どこ吹く風で人間味にあふれた新しい息吹になる

組織の停滞や硬直化を予測して、あえて毛色の違う人財を投入していくのだろう



優秀なエリートたちが合理的に倫理的に、正しく判断してきた結果でも

行き詰まりを迎えるということは、何かの視点で選択を間違えているということ

何の疑いもせずみんなが躊躇なく捨ててきた選択肢のなかに

混迷を打開するヒントになる視点が隠されているのではないか



秀才型と違う毛色の奇才、天才、鬼才のような

「ちょっと変わった不思議だけどおもしろい、魅力のある人」

知り合いでこういう人がいて、躍動してる姿をみるのは嬉しいものだ



先日、某テレビの没メニューシリーズに、むかーしフリーターのころに

数年間、一緒の某ファミレスで働いていた店長が出演していた

某ファミレスから某焼肉チェーンの執行役員になっていたのと

もう15年近く前と比較して、かなーりの体型変化に驚いたが(笑)

たしかあの人だったろうと思う、定かではないが…



話のおもしろい、人のこころをつかむ魅力にあふれた人で

当時から店長会議等では浮いてしまう存在だったらしいが

若い大学生や高校生も、その人の魅力に引っ張られながら

充実した時間を過ごし、感じ取るものが大きかったと思う



その人は人をよーく観察していて、ちょっと違う視点で人を見て

こころを打つどころか、撃ち抜くくらいのことばを持っていた

心の奥の人間的な引き出しが豊富で、懐が深く人情味もあって

自由で笑いのセンスもあり、常に思考しているタイプの人だった



どういう経緯でいまのポジションになったかは知らないが

あの人が水を得た魚のように躍動しているのでは?と

想像すると失礼ながら、ちょっと微笑ましいくらいだ



あの頃関わりのあった人たちはどうしているだろうか

あの時代はまだ、労働環境には不満もたくさんあったが

うまく乗せられたり、自分でも乗せたりしながら働いていた

彼らはいまも自分の場所で光り輝いているだろうか

自分の場所ってものは、一番難易度の高い課題だが(笑)



ワタクシも負けずに自分なりの輝きを放つために

自分だけしか見えていない?そんなはずはない

みんなが気づけば広がるような、その光の射す方へ

歩を進めて実現させたい、最後の最期まであきらめずに