何かを変えなければならないとき

上に立つ者たちはちょっとばかり利他的に

ならなければならない



成功した世代は甘い汁を干からびるまで

吸い尽くしたい気持ちが凌駕してしまう

どんな人であってもそうなり得る



どうすれば解決の道が探れるか

年寄りを死なせない時代は様々な弊害を生む

甘い汁によって人は盲目的な欲で視野を奪われる



人間だから結局、同じ末路をたどる…それが世の常となるのは

人生の大事な局面で自分を優先して選択してしまうからだ

いまの時代の難局を切り抜け、切り拓くために必要なのは

同じような局面で違う選択を決断することではないか



これまで選択してこなかった選択をしてみる

見えないレールを上の世代と同じように選ばされて

同じ結末にたどりつかないための最良の選択ではないか

それに気づかないほど正しい判断を奪われてしまっている

当然こうだ、のあえて逆をとる必要性である



自分にマイナス要素となることを極力排除して避けて

プラスばかりを指向していくと甘い汁はより甘くなる

この世のものとは思えないほど甘くても我を忘れて吸い尽くす



私たちのような団塊ジュニアや就職氷河期世代に不遇を囲った

40代の世代は意思をもって同じレールをたどらせる流れに

あらがっていかなければならない



必ずできるはずだ

レールを選んだのも自分であれば

レールを外す選択をするのも自分である

私たちの世代だからこそ、違った見方で

世の中を見なければ解決しえない問題がある



このまま流れに身を任せてばかりいれば

こぼれ落ちた40代は必ず世の中で「不要」になる

いっそのこと「腐葉土」になって次の世代のために

つないでいく活動のほうが、よっぽど利他的ではないか



上の世代の負の遺産をそのまま担がなくたっていい

上の世代を責める必要もない

彼らだって時代に担がされた世代だから

ただ、私たちの世代や未来の子や孫のために

少しばかり、利他的になる必要もあるのではないか