私たち日本人は教育のせいか、教わろうという姿勢を無意識にとる

受け身体質の人間が多いことを自覚していながらも

やっぱり考えようとしないで、答えを教えてほしがる傾向が極めて高い



アウトプット本が結構売れているようだが

ここも実は勘違いしている人が多い

この手の本は読んだら負け(笑)

どうしても知識が邪魔してきますから・・・



アウトプット本によって方法をインプットしようとする

これでアイデアを出したとしてもこの手の手法に頼る時点で

オリジナルな発想やアイデアは生まれにくい

知識ベースの誰かのアイデアでしかない



結局は考えないのだ、そう育ってきてしまった・・・

考えたくない、めんどくさい、楽に手に入れたい・・・

時代も社会も考えないように促進していくからだ

考えたら、いろいろと思いもしなかった言葉やアイデアが

自分に降りてくるのに・・・ホントですよ?

これは自分で実感できる、誰でもできるレベルのはなし



アウトプットは知識を詰め込んだ後に、必要に応じて

自分の引き出しからピックアップすることではない

それをアウトプットと叫ぶヤカラが一番情けない・・・

これは知識に頼っている思考にすぎず、この時点でアウト



書店のランキングをみても年寄り向きの本が売れているようで

なにかを思い不安に駆られて、あるいは暇を持て余してか

書店には年寄りが多くなるのだろう

たしかに書店にはいろんな便利な検索機能もあるだろうが

それじゃ味気ない、味わいのない行為・・・

本がやさしく、ゆっくり、ただ待っててくれる

そんな空間でもあるからだろうなと推測する



老後や年金、介護、人間的なこと・・・

ワタクシのような中年の、自分ではまだ知り得ないような

まだ見ぬ暗闇へ、歩を進めていくのだから

なにかヒントが欲しいと思うのは当然だ



だが、誰かに教えてもらうことだけが

人生の喜びだろうか?

フィナーレに向かって歩み始める人たちが

自分のなかから思いをめぐらせ、語り、伝えながら

自分自身を振り返る、そして受け止める



そういう真摯に人生に向き合う場をつくること

いま一番必要なことではないかと思うのです

この需要は潜在的にありますよ、恐ろしいほどにあるはず

いまあるものと視点とアプローチを変えてつくる

この違いをつくりだせるか否かが分かれ目になる

ワタクシのギャンブル的なカンがそう言っています(笑)