有る者と無い者



有る者とは、何か一般に有利になるものを有している者

人生や仕事など他人と比較すると有利になるものを持っている

たとえば、若い、健康だ、容姿端麗、体力がある、学歴、資格などなど

無い者とはそれが文字通り無い者である



無い者は有る者に追いつこうとすることだけが

自身の解決方法になると思い込むことが多く

追いつくこと「しか」方法がないと思い込んでしまっている

無い者は無いなりに自分なりのポジショニングを工夫すればいい

人の下につくのが正解か、人に頼らず自分で切り拓くのが正解かも

答えはそれぞれだし、その後の運も含めて、万人にとって正解はない



しかし、誰もが有る者と同じステージに立とうとする

同じステージに立てないと負けだと思う心理に陥る

自分をどういう立ち位置において、どういう気持ちで、どう立ち回るのか

処世術とはちょっと違う心の持ち方の違いのように思う



例えば、サッカーアジアカップ、日本の緒戦

先制されてしまった、実況では「まさか」のビハインドと言う

その時点で不安な心理が働いているのは誰でも同じだが

それをどう感じるかの違いでまったく異なる見解にもたてる

これを忘れてはならないのだと思う



誰もが「能力的に」良いプレーをみせて、期待通りのプレーをして

得点を重ねリードして・・・と思い描いているのだろう

その思いと違う展開になったとき、どう受け止めるのかの違いである

日本人は逆境を楽しむまでの境地には達している人は少ない

不安が消極さと焦りを呼び、その雰囲気が全体をむしばんでいく

案の定、ただ声を一定のリズムで唱えるサポたちの声も不安が帯びていた



無い者がもつべき心の持ち方のヒントもそこにある

すべて順調な準備をして万全を期して物事に向かう

これは別に非難することではないが、問題は想定が崩れたときの修正力だ

うまくいかないこともあるさ、焦らず落ち着いてやるべきことをやろう

それも悪いことではない



うまくいかないな、このままだといつも感じてるのと同じパターンで崩れる

だとしたら同じにならないためには分かれ目となる修正ポイントが必ずある

そこを見ようともしないリスク回避型のメンタル、失敗したくない恐怖心

すべてはしつけや教育のタマモノですね・・・



でも有る者も、実は無い者たちと大差はない

レールに乗れてうまくいっているいまはいいが

リスク回避、失敗したくない恐怖心は

むしろ無い者よりも強く感じている



時代は大きく変わる転換期にいる

あなたもワタクシも変わるときだ