お年寄りが担うべき社会的な貢献への期待値が

驚くほど高くはないことを、ずっと不思議に思っていた

いまのお年寄りは昭和時代と比べて恵まれている立場になった

相応の努力にはもちろん敬意は払わなければならないが



昭和そして平成も終わりを迎えようとするいま

国民の4人に1人のお年寄りをお荷物感覚の位置取りをさせるのは

おかしいのではないかと思っている



彼らは昭和時代と異なり、お金も時間も体力も健康も・・・と

あらゆるものを持ちすぎてシンプルな権力を潜在的に握っているのだ

そのくせ年金が少ないだ、お年寄りを大切にしないだのと

口を開けば文句ばかりを並べている



ワタクシはハッキリと思う、アンタらの世代はしあわせなんだよ、と

これからを担い支える人はもっと少ない年金が待ち受け消費税と物価高と闘い

貯蓄のできない未来をカツカツの毎月を過ごさなければならないのだよと

つくづくいまのお年寄りはしあわせな時代にいると思う



世話になるねぇ・・・と不自由なからだを預けられると

倫理的には背負わずにはいられないでしょう

でも腹の底ではなんでこんないびつな社会にしてしまったんだろうと

失望と絶望が社会全体を覆いつくしているかのようで・・・



流されるまま買い、流されるまま消費する

流されるまま方向づけされ、流されるまま黙りこくるのだろう

その先には小説のように70歳死亡法案のような未来しか選択肢がなくなるのだろうか

それ相応の「役割」を担ってもらうことも未来への大事な責任だろうと思う