「そういうテイでね、なるほどなるほど・・・」

お笑い芸人が、要求されるシチュエーションです

これをよーく考えるとわかるのですが

ものすごく頭を使っています・・・



世の中、あらゆる場面でこういう頭の使い方を日々要求されていっている

と置き換えても過言ではないくらい大事なことなんです



そのとき思考しながらいろんな心のタンスの引き出しを開け始めます・・・

状況に合わせて面白いコトバや面白い態度、表情

コトのてん末=笑い、まで想定して相手の意図にどう乗って、どう振る舞って



ものすごいスピードで判断して迷いながらも、見切り発車して

途中で修正したり、苦悶の表情浮かべながら一瞬のひらめきを信じる・・・

笑いの仕掛ける瞬間から生まれる瞬間まで、そのあとのフォローまですべて

お笑い芸人さんたちは考えています

それを自分のなかからしぼり出したいという願いがにじみ出ている



笑うという共有の瞬間に向けて、どういう「フリ」をしているのか

その「フリ」というスイッチに反応して自分自身が乗っかってみる

知識脳で考えると、どうやってもおもしろくない答えしか出て来ません

頭の柔らかさ、発想の自由さ、天賦のものもあれば磨かれて開く才能もある



人間関係に悩んでるとか、仕事がうまくいかないとか

そういう人は笑いの空気が感じ取れない人が多いのかもしれません

すぐにはできないと思いますが、ふだんの会話なり環境において

まずは頭のなかで相手の発言に対して「おもしろい返し」を考えてみる

人をなにげなく観察しながら「写真でひとこと」をしてみる



こうやって自分で微笑んでしまうくらいになっておもしろいなと思ったら

普段の生活のなかでちょろっとおもしろいことをつぶやいてみる

相手が笑えば、相手は少しだけこころを開いてくれます

ただそこをすぐにこじ開けてはいけない、ちょっとずつ回数を重ねていく

すると相手の表情が変わってくるのにも気づくはずです



相手をほぐしているようで、自分をも、ほぐしているんですよね

そういうユーモアの感覚が感じられると人は近づきやすくなるはずです