先ほど書いた叱咤激励のソノサキのツヅキです
自分がプラスだとその時思っていることだけが
その人にとってのプラスになるのではない
その時点でマイナスであると認識している事実であっても
それを受け止め、熟成させることによってプラスに転じることもあるし
2つのマイナスがあれば、自身のなかで相互に作用させて掛け合わさることで
プラスになることだってあるのだから
経験をもつ側の人も、そこに降りてくる行為や相手に合わせにくることが
必ずしもその相手のためにならないということを再確認すべきです
自身に厳しく指導した上司もそこを理解していたはずです
快適な環境というのは、マイナスな環境から立ち上がり、跳ね返すチカラが
身につけられる、そういう道が開かれている環境のことでもあります
老いも若きもすべての人にやさしい、すべての望みが叶えられる環境ではない
人を大切にするという本質には、マイナスを跳ね返す経験とそれを克服するために
努力する人を厳しくも温かく見守る人がいる環境である
そして、その環境はみんなが主体的に参加してつくるものであり
叱咤激励を当の本人がまずは受け止めることによって
はじめて、そのスタートラインに立てるのである
100を一人前のレベルとすると新人の50に合わせて
上司が80や100から降りてくるのはその新人のためにならない
50の新人が、マイナスに耐えて成長し、上司らが同じように辿ってきた
困難を跳ね返し、克服するという道を経験することで
自分で50から80、100へと平坦でない道を踏みしめながら進む
この過程を経ることで両者は同じ思いを共有することができるのです