前回のクレーム社会の続編です
このクレームという性質は不寛容の時代の象徴のように思います
なにもそこまで、という感情と
正しさの押し通しの感情のはざまで
我慢ができない人間
この人たちにあえて関わらない勇気も必要です
断固たる決意があることが
評価される時代がくると信じています
よく考えてみてほしいのが
その人が生活のなかで築き上げたプラスの要素が100だとすれば
その人の生活、そしてその後の人生を考えれば
瞬間湯沸かし器のように(古い、笑)感情的になったクレーム案件は
+100に対して-1でしかないことが多いんですよね
しかもこの-1というのはごく浅く削り取られた分であって
少し我慢したり、時間が少し経てば+1自然増するようなものです
月日の経過や、爽やかな風が吹けば大自然のなかの自然現象のように
+1の分は時間をかけて戻ってくるものと捉えられるものなんです
なんでもかんでも早く願いを叶え、要求を満たしてあげてきた社会の
大きな負の遺産ですね
もちろん大事な積み重ねの+1を反故にした怒りはわかりますが
もう少し懐深く構えるようなやさしさがむかしはあった気がします
便利な時代だからこそ、要求するばかりでなく受け止める、受け流す
そういう気持ちを持てなくてはならない
人の立場になって物事を考えるという人間として基本中の基本が
ないがしろにされてしまって久しいです
誰かにぶつけずに少し時間をおいてみてはいかがでしょう
たぶんたいした怒りではないことがわかるはずです
ほんとにネットやSNSといった類いのマイナス部分は恐ろしい
適度な距離感と速度を自分でコントロールしないと
自分が自分でなくなる可能性があるのではと危惧してしまいますね