物事が洗練されていくことの恐怖というのがあるのかもしれません
なにもかもやりやすく、快適にしなきゃいけない
そういう志向へ知らず知らずのうちに世の中がシフトしている
この文章でピンとくる人はなかなかいないでしょう
なんとなくわかるぞという人だけ読んでくれれば(笑)
人は不自由でうまくいかなくて、失敗してその経験を糧に
乗り越えて成長することが一番いいのだと信じています
悔しい、苦しい、つらい、嫌だ・・・ストレスに感じることはいろいろある
これはどの時代でも不変であると思っています
しかし、世の中はビジネスの名のもとに利便性を追求していきます
便利な世の中にしたい、というのはいいことではあるのですが
人間トータルで考えるとそれによって失うものもありますね
マイナスの経験からの乗り越え方のようなことがそのひとつです
マイナスを経験したくない、させたくないとするのは本人や周囲が
のぞむことであるんですが、便利なものがない時代はそうはいっても
否応なしにそのなかに放り込まれてジッと耐えたり、克服したりと
地道に手間暇かけたり我慢しながら、クリアしていくしかなかったが
その中で適応能力をみせ、あるいは適応能力がなかったけど身についた
という経験をしているのです
同じ境遇を経験していても、時代が違うとこうもその差が出てしまうのかと
少しいまの若い人がかわいそうな感覚さえおぼえます
そのへんのマイナス経験と克服を人生経験のカギだと知る親のなかでも
あえて、我が子を谷底に落として這い上がってくるのを待つような
そういう苦労を経験させることを方針に掲げてる人もいます
しかし、普通に生活して世の中の流れのなかで生きてるとどうしても
メンタルが軟弱な人間のまま大人になってしまうのは避けられない
育ってきた環境が違うから~♪って歌の歌詞ではないですが(笑)
そこは動かしようがないものなのかもしれません
しかし、打つ手はないのかというとそうでもないはずです
いまを生きる古い世代こそ、「不便さ+快適さ」の両方を知っている
不便さの経験からの、快適な時代を享受しているのです
若い世代は快適さしか知らない状況で、時が経てばもっと洗練された快適さが
当たり前になり、ますますその乖離が大きくなっていくことでしょう
古い世代がこころの内に閉じ込めてしまった過去の経験の蓄積や知恵、教訓が
苦境に陥った若い人たちのために役立てることができるはず
これを実現させることが究極の目標ですね、死ぬまでのね
これが私の生きる道、パパパパパフィ~
ってなもので、もう恥ずかしくもなんともないくらいです
必ずやりきりたいと思います
やらずに老いて死ぬよりはマシですから(笑)