労働者というか日本人の生活環境の変化がいろいろと
意識の変化をもたらしているようにも感じます
生活の側面からは健康指向の高まりとともに様々な研究の成果で広まりをみせ
ビジネス的にも除菌、消臭の面で次々と仕掛けていった結果
不快さを許さない社会風潮が出来上がりつつあるといっていいでしょうね
そして正しさと清廉さを追求するあまり、クリーンであることを
すべての人に求める風潮も出来上がり始めました
普段お金をかけなかった除菌、消臭グッズを常備することが
身だしなみとしても、当たり前の風潮になりだしました
CMもどんどんエグいくらい煽ってきてます(笑)
その支出しなければならないものとされる除菌、消臭グッズを
標準装備していないと、マナーがないと思われるような
そんな強迫観念が植え付けられているような感覚にもなりますね
除菌消臭グッズを対象に手当を導入して、一定額つければ
労働者が経営者に対して、プラス評価しそうです(笑)
ですが、よく考えてみてください
「しかたない、がまんしよう」
これって最近までは、嫌々ながらも我慢しきれていたときの気持ちです
こういう選択が出来にくくなる環境は、許す許さないの線引きを
よりシビアにさせてしまうものと推測しています
許せない、そして許さないという気持ち
これは働く職場や、プライベートな人間関係、ご近所関係、ネット界隈
しつけや教育、探せばもっとありますが
すべての局面で寛容になれず、変なスイッチが入りやすくなってしまい
思っている以上に他人を傷つける結果を招きかねないのではないか
日本人は昔から義理人情で、大きなこころで許せるやさしさをもっていた
そのやさしさは日本を訪れる外国人にも共感される時代になってきています
しかし、そんな日本人らしさを当の日本人は逆の方向へシフトさせてる
それが垣間見えるのは災害時だけなんでしょうか?
災害時でさえ、許せない感情と寛容さは混在しているようにも思います
大都市圏で重大な大規模な災害が起きることが想定されていますが
気づかないうちに変容してしまっている人間の感情にも
もう少し焦点を当ててみてもよいのではないかと感じますね