犬上家の一族 | オレンジ応援日記

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法政大学体育会バスケットボール女子部『HOSEI ORANGE WITCHES』応援ブログです。

すでに先週の話ですが、観てきました「犬上家の一族」

横溝正史の金田一耕助ものとしては、最も有名な作品じゃないですかね。
齢90を超える市川崑監督、主演は一番の金田一俳優と言われる石坂浩二。

30年前の同作品のリメイクですが、石坂浩二は年齢を感じませんでしたね。
主演のほか2名が30年前とまったく同じ役柄ということで、当然多数の配役が新しくなって
いるんですが、一部30年前の俳優が別の配役になっていたりして、それはそれで面白い。

脚本も30年前の作品とほぼ同様と言うことで、何度もテレビ放送されたオリジナル版と
内容比較も出来てこれまた深みがありました。

次男坊と一緒に行ったんですが、彼は初めてでしたが、それはそれで楽しめたようです。

金田一ものの魅力は、戦中戦後の世相の中、人間や社会の裏側と言うか、性みたいなもの、
暗闇の部分にスポットを当てながら、不可解でありながらも計算されたミステリーがちりばめられて
いて、簡単に解けそうで、どんでん返しがあるようなストーリー展開が面白いのですが、そういった
暗いミステリーの中、金田一の飄々とした態度と推理により、とてもおぞましい事件が、最後は
なぜか柔らかくなります。

そういう部分も金田一耕助の魅力の一つでしょう。

さて、今回の映画、珠世役の松嶋奈々子が凄くよかった。
「絶世の美女」という設定ですが、松嶋奈々子の美しさが、とても憂いもあり深く感じ、
目で芝居すると言うのか、台詞を発してないところほどよかった。

それと、松坂慶子ですね。
泣きながら叫ぶシーンがあるのですが、さすが大女優、凄みがありました。
この二人の女優がよかった

それと五代目尾上菊之助。
マスクかぶった佐清役でしたが、目しか見えない中で、やはり眼力(めぢから)がいいんでしょうね。
さすが、梨園の御曹司、芝居に重みが感じられました。

お話はよく知ってる話しでもありますが、結構楽しめましたよ。