15歳の誕生日 生きていたら…
疑いも無く迎える日でした。
その想い願いは叶わずでした。
8時過ぎに病院から連絡があり
『ロコちゃん 息が止まりましたすぐに来て下さい 』 と 病院へ向かいました。
すぐに飛び付いくれそうな温かくて
焦げ臭い匂い 紛れも無い ロコの匂い
ずっと 傍でいた ロコの匂いでした。
スヤスヤ眠っている様でした。
ロコは何故 逝ってしまったの？
前日、あれだけ元気だったのに
僕達に 言わずに お知らせも無く
彼は駆け足で僕達の手元から去りました。
14歳4ヶ月で癌と言われ
ほんとに癌なの？って思い駆け巡り
やっぱり癌だと言われ 治療に翻弄
色々な種類の薬を提示され薬で悩み
オペする しないで悩み
普通の精神状態では無かったです。
ロコたん 君に施した治療は
正しかったですか？
痛みは無かったですか？
辛くは無かったですか？
寂しくなかったですか？
ロコたん 僕は辛く寂しくキツかったよ
ロコと離れ過ごす時間が初めてで
本当にハラハラして何も手に付かなかったよ
治療してるつもりだったよ
ずっと 過ごせるつもりだったよ
巷では 2.3カ月 何らかの治療したら1年半
どれも噂話し
永遠は無いと…理解しながらも
ロコは大丈夫と
外科の先生に1.2カ月と言われ
落ち込み落胆し嘆き
前田先生に6カ月から1年と言われ
少し安堵
しかし 僅か10日間でした。
家で過ごせたのはたった2日間だけ
獣医師さん、医療従事者さん
あなたの大切な人、子供、親でも同じ施しをしますか？効くかも 効かないかも 解らない施しを勧めますか？ 施しますか？
僕は どんな形でも一緒に過ごせる時間があるのなら施したいと思いました。
それが正解だったのかは解りません。
彼が苦しんだのか？安らかだったのが
突然の発作だったのか？
ロコの最後を見ていない僕には解りません。
彼は潔くこの世を去り僕達を案じていたのだろうと妄想するしかありません。
今、思う事はロコに逢えて過ごせた時間は幸せでした。きっと オーブも思ってるはず
小さい時からずっと二人は一緒だったからね
