習近平の軍事委副主席就任は近い
10月7日から21日にかけて、西・中欧5カ国を訪問中の習近平が12日、ドイツのメルケル首相と会談した。
会談の前、習はメルケルに「江沢民同志が書いたエネルギーと情報技術に関する著書の英語版を手渡し、あわせて江沢民同志のあいさつと(総選挙勝利の)祝意を伝えた」のだという。
これに対し、メルケルは江沢民のプレゼントに謝意を示し、「この2冊の英語版の本は外国読者の理解の助けになる。この場を借りて江沢民先生にあいさつと祝意をお伝えしたい」と答えた。
江沢民は12日、河南省に新設される「中国文字博物館」にも揮毫を寄せた(いつもながら見事な字だ)。

習自身が望んでいるかどうかは別にして、その「後ろ盾」である江沢民の動きの活発化が、4中全会で見送られた習の中央軍事委副主席就任への「圧力」であるのは間違いなかろう。習のヨーロッパ歴訪も、明らかに次期総書記・国家主席としての顔見世である。
おりしも、ロシアのプーチン首相が北京訪問中。胡錦濤・温家宝ラインがプーチン対応に追われているすきに、江一派がドイツと河南省(笑)で火の手をあげた…と見えなくもない。
何度も言うが、江沢民は「沈み行く太陽」でしかないが、習近平がちゃんと「二股」さえかけておけば、習近平の次期トップ就任という規定路線に変化は生じない。ある意味、習は江の「最後の悪あがき」をうまく利用しているように見える。いずれにせよ、今回の江のひと押しで軍事委副主席問題の解決は早まるだろう。
ただ江がこんなに派手に花火を上げると、胡サイドとしても黙っていられなくなり、またひと悶着ある可能性はあるが。
会談の前、習はメルケルに「江沢民同志が書いたエネルギーと情報技術に関する著書の英語版を手渡し、あわせて江沢民同志のあいさつと(総選挙勝利の)祝意を伝えた」のだという。
これに対し、メルケルは江沢民のプレゼントに謝意を示し、「この2冊の英語版の本は外国読者の理解の助けになる。この場を借りて江沢民先生にあいさつと祝意をお伝えしたい」と答えた。
江沢民は12日、河南省に新設される「中国文字博物館」にも揮毫を寄せた(いつもながら見事な字だ)。

習自身が望んでいるかどうかは別にして、その「後ろ盾」である江沢民の動きの活発化が、4中全会で見送られた習の中央軍事委副主席就任への「圧力」であるのは間違いなかろう。習のヨーロッパ歴訪も、明らかに次期総書記・国家主席としての顔見世である。
おりしも、ロシアのプーチン首相が北京訪問中。胡錦濤・温家宝ラインがプーチン対応に追われているすきに、江一派がドイツと河南省(笑)で火の手をあげた…と見えなくもない。
何度も言うが、江沢民は「沈み行く太陽」でしかないが、習近平がちゃんと「二股」さえかけておけば、習近平の次期トップ就任という規定路線に変化は生じない。ある意味、習は江の「最後の悪あがき」をうまく利用しているように見える。いずれにせよ、今回の江のひと押しで軍事委副主席問題の解決は早まるだろう。
ただ江がこんなに派手に花火を上げると、胡サイドとしても黙っていられなくなり、またひと悶着ある可能性はあるが。