前回の記事で、福島県国見町を舞台にしたDMMグループによる「4億円公金ハック事件」の全貌をお伝えしました。

 

 

多くの経営者やビジネスパーソンは、「うちはあんな巨悪な出来レースはやっていない」「地方の役人を接待漬けにするほど悪質じゃない」と、安全なコックピットから他人事のように冷笑していたかもしれません。

 

 

しかし、断言します。

 

 

あなたの会社のデスクの上にも、全く同じ構造を持った「現代のチートビジネス」の提案書が、今この瞬間も届いているはずです。

 

 

その代表格が、今そこら中にのさばっている「助成金コンサル」という名のサイボーグたちです。

 

 

1. 資格も要らない、「ボロいゲーム」の仕組み

 

助成金コンサルを名乗るために、国家資格や特殊なスキルは必要ありません。

 

 

必要なのは、国や市区町村が作った制度(プログラム)の「文言の隙間」を縫う、小手先のハッキング能力だけです。

 

 

市区町村や国という組織は、あらかじめ決められた申請要件のテンプレート(記号データ)を満たした書類が出されれば、ほぼ間違いなく自動的に着金させるという冷徹なシステムで動いています。

 

 

彼らコンサルが目をつけたのが、国が「IT人材育成」という大号令(テンプレート)と共にバラまいている「人材開発支援助成金」などのバグです。

 

 

彼らはあなたの会社に、極めて甘いおもてなしのデータを提示してきます。

「数十万円のIT研修ですが、国の助成金を使えば御社の実質負担はゼロです。それどころか、面倒な手続きはうちが丸投げで代行し、キックバック(お金)を戻すので、御社会計は黒字になりますよ」

この言葉に躍らされ、多くの経営者が「これはお得だ」「スマートな節税対策だ」とドヤ顔で書類にハンコを押します。

 

 

しかし、ここで行われているのは「人材の育成(価値の創造)」などではありません。

 

 

「実体のない動画視聴データ(スワイプ)」を右から左へ流すだけで、国から公金を吸い上げ、身内で還流させているだけの、DMMの一件と1ミリも変わらない醜悪な循環取引です。

 

 

2. 接待と同じ。甘いデータに防衛線を解除される「無能の全能感」

 

なぜ、それなりの社会的立場にある経営者が、この見え透いたチートに手を出してしまうのか。

 

 

前回の記事で指摘した「接待」の構造と、全く同じ病理がここにあります。

 

 

本来、本物の有能さとは、自らの手で新たな価値を「生み出す」プロセスにあります。

 

 

しかし、自力で価値を生み出す脳を去勢されたサイボーグ経営者にとって、泥臭い事業構築はタイパの悪いクソゲーです。

 

 

彼らが歪んだ全能感を覚えるのは、商品の磨き込みではなく、「他人が作ったシステム(国の助成金制度)の脆弱性を突き、裏口から小銭をスマートにかすめ取ること(ハッキング)」なのです。

 

 

さらに、もう一つの身近なバグが、高齢者福祉をハックする「補聴器購入助成ビジネス」の闇です。

 

 

「手出しゼロで高級補聴器が手に入る」と高齢者を誘惑し、提携医の形式的な診断書(データ)を使って、市区町村の助成金予算(公金)を最速で自社の売上へと還流させる。

 

 

高齢者の耳が本当に聞こえるようになることなど、彼らサイボーグにはどうでもいい(タスク処理への悪魔的最適化)のです。

 

 

これらはすべて、実力で価値の交換ができないという、致命的な「経営OSの欠損(無能の証明)」に他なりません。

 

 

3. 国家の「執念」を舐めた者の末路

 

コンサルも、それに乗っかる経営者も、「規約の範囲内で合法的にやっている」「何が悪いのか」とテンプレート通りの言い訳を並べます。

 

 

しかし彼らは、国家(厚生労働省、労働局、会計検査院)の「忘れた頃にやってくる執念(物理的な破滅)」を致命的に舐めきっています。

 

 

デジタル空間のゲームであれば、バグ技がバレてもリセットすれば済むかもしれません。

 

 

しかし、現実の社会はそんなに甘くありません。

 

 

数年後、書類の行間(研修の実体がないこと、実質的な不正受給であること)を精査された瞬間、数千万円〜数億円の「助成金一括返還命令(アンインストール)」「企業名の実名公表(社会的生存の抹殺)」という破滅的な質量(バックラッシュ)を喰らい、一瞬で人生がフリーズすることになります。

 

 

目先の小銭をハックするために、国家の執念を舐め続ける愚を犯しますか?

 

 

あなたの会社の優秀に見える社員や、お抱えのコンサルが、あなたの知らないところでこの「暴走プログラム」の片棒を担がされていないと言い切れますか?

 

 

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