うちの父ちゃんはアフリカン -3ページ目

美しき夕日

 先日、遊びに出ていた長男(7歳)が「ただいまー!」と駆け込んでくるなり、
「マミー、僕、今日すごくきれいな夕日を見たんだ!」
と、目を輝かせていいました。



――この子も夕日の美しさに感動する年になったのか…――
としみじみしつつ、
「どんな風にきれいだったの?」
とたずねたところ、
「あのね、丸くて赤くてキンタマみたいな太陽がオッパイみたいな山の谷間にスルスルと沈んで、それはもう夢のようにきれいだったの」



――キンタマみたいな太陽にオッパイみたいな山の谷間 !?



…どうやら彼には、「美しいものを描写する技法」というのを、少し真剣に学ばせる必要がありそうです。


NEPA did again !

 昨夜のことですが、夕飯のスパゲティーを作っていたら、突然家中の電気が切れました。


地域の停電情報は入ってきていないし、別に雷も鳴っていない。外をうかがえば、近隣の家にはあかあかと灯りがともっています。
こりゃまたブレーカーが飛んだのだな、ということで夫に見にいかせたのですが、いつまでたっても電気がつく気配がありません。不安になって三男を抱っこしたまま夫の様子を見に行くと、どうもスイッチを入れても入れても落ちてしまうという。


 真っ暗な家の中で、三人の息子たちは次第に落ち着きを失い始め、こわいよー、こわいよーと啜り泣きを始める始末。私は私で、
(このまま電気がつかなかったら、まさか今夜はストーブなしで寝るってこと?あっ、買ったばかりのイクラとカラスミだって腐っちゃうかも…)
と実に身勝手な不安に苛まれ、少しずつ心の平静を失っていく――


 そんな中、戦中派のじいちゃんとナイジェリア人の夫だけ妙に落ち着き払っていたのが、なんとも印象的でした。


 そういえば以前ナイジェリアに帰国した際、飛行中の飛行機の中で突然電気が消えたことがありました。その瞬間、
NEPA did again !(※1)」
という叫びが上がり、ついで乗客全員大爆笑。

ナイジェリアって陽気な国だなぁ、と思わされた瞬間でした。



 話がそれましたが、当家の停電騒ぎ。
電力会社の緊急サービス窓口に電話して指示をあおいだところ、なんとか解決にこぎつけました。


原因は台所におけるちょっとした漏電。
電源プラグをすべて抜き、一つ一つ差し込みながらチェックしていったところ、悪さをしていたのは小さなフードプロセッサーであったことが判明しました。コンロのそばに置いていたため、コードの一部が熱で溶けて銅線が露出し、そこから電気が漏れていたのです。


つまり、使用後のフードプロセッサーをプラグも抜かずにコンロの横に放置する、というわたくしの愚行が原因だったわけで、


「こんな時間に停電なんて!」


…と一人ブリブリと腹を立てていた身としては、大変肩身の狭い結果となりました。とほほ。


回復までに要した1時間の間に、せっかくのスパゲティはブヨブヨにのびておりましたとさ。


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※NEPA(National Electric Power Authority):


ナイジェリアの東京電力みたいな組織。
立派なホームページまでありますが(http://www.nepanigeria.org/ )、一度停電すると1週間くらいはそのまま電気が来なかったりします。


国民は不満タラタラですが、文句を言っても腹は膨れないということで、各自自家用の発電機などを備えて停電に備えています。


「NEPA did again !」は、和訳すると「ネパがまたやりやがった!」とでもいう感じ。

停電時に叫ばれるセリフとしては、
「Welcome to Nigeria!」
というのも割と一般的で、それだけ頻繁に電気が消える国でした。


今はどうなのかなぁ。


ゴム人間

ポカポカと気持ちの良い昼下がり。
カーテン越しのやわらかい陽射しをあびつつお仕事をしていましたら、足元に寝そべっていた7歳になる長男が突然言いました。


「あーあ、人間も(も?)体がゴムみたいにビヨーンと伸びればいいのにな」
「……なんで?」
「だってさぁ、シッコがもれそうなのにトイレが混んでる時、前の人のマタの間からチンポコを伸ばしてシッコできるじゃん」



――こののどかな陽射しの下で、なんたる不謹慎なことを考える息子でしょう。



「それに、貯金箱を開けずにお金を出せるし、のどに刺さった魚の骨も取れるし、首を伸ばせば東京の様子も見られるし……あっ、それよか手を伸ばして東京のどこかを掴んで体を縮めれば、車がなくても東京に行ける!すごい、僕って天才かも!」



週末の昼下がり、彼の妄想は膨らみ続けます。


フォークリフト

フォークリフトという機械があります。


――といわれて「ああアレね」とすぐに形状を思い浮かべられる人、全日本人口のうちの何割くらいいるのでしょう。そういうものがある、ということくらいは知っていても、なかなか実像とは結びつけづらい機械ではないかという気がします。


前面にフォークのようなでっぱりがあり、そこに荷物を載せて上げ下げできる乗り物、といえば少しはイメージが沸くでしょうか?(実際に見てみたいという方はこちら↓)
http://www.cat-nishikanto.com/yns/catgoods/scalemodel/fork_yellow/fork_yellow-2.jpg


そのフォークリフトとやらの免許を取りたいと、夫が突然言い出しました。
「ふーん、取りたきゃ取りゃいいじゃん――カネは出さんけど
と鼻をほじりながら答えたところ、金はいらないがテストの日に通訳として付いてきて欲しいという。嫌だといえばヘソを曲げるにきまっているので、子供三人引き連れてシブシブ行ってきましたよ。



通訳、というから、なんか教官のいうことを同時通訳して伝えればいいのかと軽く考えていたのですが、会場についてビックリ仰天。学科試験の問題を英語に訳して説明しろという。


通訳ってアナタ、聞いたこともないフォークリフトの専門用語をアタシにどう訳せというのです。
なんです荷重重心って。
駆動操向ってどういう意味?
――日本語のままでも意味不明だというのに、通訳もクソもありゃしません。



仕方がないので持参した辞書をひきひき苦心して半分ほど回答し、残りはヤマカンで適当な番号にマルをつけさせました。3回まで追試が出来るらしいし、マ、一回目はリハーサルだと思えばいいさ、と半ばヤケクソで提出したところ、なんと70点中62点で一発合格(笑)


いいんでしょうか、こんなことで。



その帰り、試験に受かって有頂天になった夫がピザハウスでフルコースをおごってくれました。
人の金で食べるメシはウマイっ!……というのをしみじみ感じた夜でした。


ブログはじめました

ずっと気になっていたBlog. というのをとうとう始めてしまいました。


この数年、仕事とはいえカリカリした技術記事ばかり書いてきたためか、すっかり文芸系文章に関する勘が鈍ってしまった気がします。

そのリハビリのひとつとして、ぼちぼち続けていくつもりです。


名うての三日坊主である私がいったいいつまで続けられるのか、自分でも興味津々です。


ここを訪れて下さった奇特なみなさま、今後ともなにとぞ宜しくお願いいたします。