ジメジメ～～ の この季節
食中毒に一番気を付けないといけない時期だね
油断してると、すぐにカビさんが生えるよ
以前、働いていた職場は
ちょっと路地に入ると、すんごい下町で。。
古くからやっているであろう工場や
年季の入ったアパートが立ち並ぶ場所
そこに
先輩達が 『インチキ パン屋』 と呼ぶパン屋さんが一軒あった
インチキなのに 『ジャムパンが美味しい』 らしい
とりあえず、興味本位でお昼休みについて行ったよ
そのお店へ行くに当って、注意事項があり
『焼き立てのジャムパンしか買わないこと』
先輩達は、それ以上は何も言ってくれず
『行ったら わかる』 と笑うだけ
そこは、看板もないような、ボロボロ木造のちっちゃなお店で
ガラガラと横に開ける引き戸は開けっぱなし
当然、エアコンなんてついておりません
中に入ると、常連さんらしき おっちゃんがパンを食べていたよ
・・・
先輩達は迷いもなく 『ジャムパンください』
なので、私も同じようにそれを頼んだ
すると、白いランニング姿の中年のおっちゃんが
焼き立てホッカホカのジャムパンを紙の袋に入れてくれるのん
1つ・・ いくらだったんだろ 忘れちゃったなぁ
お釣りが出ると、お砂糖がいっぱいついた手でおっちゃんが返してくれたよ
後で 先輩曰く
『そう だからお釣りが出ないように払わなアカン』
。。先に言っといてよん
先輩達と何度か通ったけれど
焼き立てジャムパンが無いとわかると、言葉通り とっとと戻ってきたよ
せっかく行ったのになぁ。。って思ってたん
炎天下のある日
棚に並んだ調理パンが目についた
手にとり、ラップに包まれたそのパンを何気なく裏返すと。。
カ、カビ～～～～～
しかも、結構な広範囲だったと思うよ
私は思わず、すぐに棚に戻した
横にもパンが並んでいてね
恐る恐る 裏返してみると。。 やっぱり
見なかったふり 見なかったふり
う～～～～～～ん
なるほど
インチキ パン屋ね なっとく
カビネタ を もひとつ
子供の頃、昼間は母の実家に居た私
祖父はいつも囲碁を打っている人で
そのお相手のおじいちゃんが、毎日のようにやって来た
ある日
その無口なおじいちゃんが、珍しくお土産を持ってきてくれたよ
今のような こ洒落たモノではなく、
スーパーに売っているような、包装されたロールケーキね
でも、子供心に喜んだねぇ
祖母からお許しをもらい、さっそくパクパク食べちゃった
でね
ふと、そのカットしたケーキを見ると。。青いテンテンが。。
子供にも、それがカビだってことは解ったよ
それに気づいたのは、随分食べちゃった後
おそらく
お家に暫く眠っていたロールケーキを、お土産として持ってきはったんやろなぁ
カビを見ると、今でも母とその話題になる
『昔はペニシリンの替わりに、身体にいいって食べたもの 全然 大丈夫
』 だって確かに、ペニシリンの発見に繋がったのが青カビらしいけど。。
意に反して発生したカビを食べる気には ならへんなぁ
でも
ゴルゴンゾーラ や カマンベールは 大好きなんだけどね
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