やっと発売され、書店に並んだ

ART PHOTO BOOK『心聴心聞』!!

嬉しや!


いつの時代も人間の

心の奥底は変わらなくって。

人間の『情念』がギチっと詰まった一冊。

きっと歌舞伎を含めた舞台・演劇が

お好きな方は好物だと思うので、

手に取って損はなし。かと。


幸四郎、鳥居みゆき、麿赤兒、

白石加代子、NEMOPHILA、

それぞれの職業、個性が活かされて、

設定やら妄想するのが楽しかったり、

身につまされたり。


全員分書きたいけど、

ここでは幸四郎の部分に関して、

あくまで個人的な感想をば。


1.「解放」

近松の「曽根崎心中」がテーマ。

衣装や背景が美しく、

女役の方が現代のアクセサリーを身に付けていたり、着物がドレスっぽかったり。

二人の下駄も、

半分パンプス・半分革靴で面白い。


↓↓以下は、自分の妄想的解釈↓↓


…男(幸四郎)と女(zaqi)が

女郎屋の二階とおぼしき場所で逢っている。

愛しい男、愛しい女に逢っているのに、

見つめあっているのに、笑みがないのは、

『心中』の言葉が飛び出たからか。

欄干に腰かける女の足元で、

女の着物にくるまる男。

『死』の誘惑に取り憑かれた男の目線の

その先に。

面目を潰された我が身を恥じて選ぶ自死を、

此の世で結ばれることのない女との

彼の世を想っての心中を、

成し遂げる覚悟ありやなしやと。

そんな男の僅かな逡巡を感じ取って、

どこか遠くを見つめる女。

男が女の脚を首にあててその覚悟を示しても。

遠くを見つめたままの女。


…深い深い森の中。

女の手をしっかり握り、

抜き身の脇差しを片手に、

男はひたすら彷徨い歩く。

最初で最後の二人の道行き。

やっと見つけた大木の下。

男と女は横たわる。

女の深紅の着物を引き裂いた布で、

手を、口を使って、

男は脇差しと二人の掌を括りつける。

ただただ無心に括りつけていく。

決して離れぬように、決して離さぬように。

…決して逃さぬようにと。

それを見て。

女はようやく微笑んだ。

静かに滾る男の顔も、

その手にギラリと光る刃でさえも、

その全てが愛しくて。

女は最後に微笑んだ。

僅かな間の後。…二人の願いが成就した。


やっ!ちょっと!恥っずかしー!!

自分で恥ずかし~わ、自分で書いといて!

まぁ、あくまで個人的な解釈なので、

あしからず。


本家のように女側から心中を

ほのめかすのではなく、

男側からであってほしーなと思ったのは、

男役の幸四郎のせいか。

あと、女役の方(美しい♡)の

つねにクールビューティな表情からか。

3、4頁目?の窓辺で見つめ合う二人。

幸四郎の真摯な表情♡

かっこよすぎるわー♡

見惚れてしまうわ♡ぎゃあ♡


いつもながら長くなったので、

2.「無心」と3.「共存」についてはまさかのまた今度!