切った貼っただよ､ハニー｡候､候､早漏で御座る､とブログのマクラで申しているものの､時代小説とか､時代劇ドラマ､映画というものにはあまり縁のない毎日を過ごしているので御座る｡ああ､大岡越前は好きで見ているで候｡しかし､ここに来て､ヤクザ映画を一通りDVDで揃えてしまい､ああ今度は時代劇の面白そうなものを集めるのもエエかな､等と不図思い立ったので御座る｡最もヤクザ映画のDVDでけっこうな予算をつぎ込んでしまったもんで､集めるのはやはり来年あたり､何より就職しなければいけないので候｡
さて｡
マクラが長くなってしまったけど､アタラシイノデケタデ｡
前々回に引き続き､マガジンキット｡もう十年以上前にモデル･グラフィックスに着いてきたキットを今になってやっと｡まぁ､当時からいつかは作るんだろうけど､今ではないな､というある程度突き放した観測は持っていたので､別に驚くことではないね(笑)｡
開けてみると､パーツは少ないが､とりあえず細かい｡毎回いっているけど､パーツ一個がちっちゃい｡もちろん大柄なパーツもあるけど､ディティールに入ると細かいんだな｡こういう趣味を持っていて云うのもなんだけど､あたしゃ手先は割と不器用な方なのよ｡最近声がでかい､ひそひそ話ができないと仲間内で話題になったけど､それに加えて人生も含めてとにかく不器用｡
加えて寄る年波､目が!目が!老眼なのか近眼がひどくなっているのか､もう､現在プラモ製作は裸眼で､鼻先にパーツを近づけて製作しております｡いいことなんだか､悪いことなんだか｡
故に､今回もパーツを一個失くしております｡目立たない場所であり､米粒より小さいパーツではありますが､ピンセットに挟んで何かの拍子にピーンとどこかに飛んでいって二度と目の前に現れることはありませんでした｡今回はまいっか､ということで補修も自作パーツで補填もしておりません｡そのまま､でも完成したらわかる人にしかわからない部分｡
実はこの間に､訓練校の3Dプリンタの実習で作った課題も塗装していたので､やはり合間を縫ってという感じで完成させたわけだけど､塗装はこういうキットは独特の流れがあるので､行ったり来たり､というのが正直な感想かな｡
でも､こういう細かく､また突き詰めればどこまでも手が届くキットに日々取り組んでいるモデラーってすごいね｡お手軽お気軽､というのが私の信条だというのもあるけど､できあがりを見ていると､やはり詰めが甘いね｡
毎年恒例､12月は毎週少しずつ大掃除を分割して行い､平日は一年の間にたまったマニュアルやらメモやらをまとめる､いわゆる｢年末進行｣というものがもう始まっている｡あくまでも自分のための一ヶ月間なのだけど､故に一年の自分の所業が俯瞰できて面白い｡
まぁ､今年は人生の何度目かの無職になったわけで､自分の時間､というより自分と向き合う一年だったな｡なので余計に､今年をまとめる､という作業は重要かもしれん｡例えばエレクラの制作過程で気づいたこと､改まったことなどをマニュアルとして残して次につなげるわけだけど､そういう意味では新たな道がけっこうできていて､その端境期に自分の時間がたっぷりとあったのはやはり､必然だったのかも､などと年末に思ったりするね｡
ちょうど今､訓練校で汎用旋盤の実習をやっていて､こちとら二十年前に毎日､本当に毎日触っていた機械なので､懐かしいというよりは複雑な心境｡実務経験しているといいことばっかりじゃないからね｡それに､今回の訓練校通いは､何度も言うように二十年前に通っていた同じコースなのでどちらかというと勘を取り戻す､というのが主眼なわけ｡もちろん二十年たてばいろんなものが進化しているんだけど､こういう手を使う仕事は不思議なものでちゃんと手が覚えている｡一番不安なカリキュラムだったんだけど､ブランクが長くてもしっかり手が記憶している､これはホント驚いたよ｡忘れていることもあったけどね(笑)｡
元々､自分には製造というか､物作りの素養があって､親和性があって､いわば他のことはできないわけ｡それについてはこのブログが一番顕著に表していると思う｡ベクトルは違っていても､常に何かを作ろうと努力している､それが私なんだという自覚､および自負はある｡
そしてここに来て､幸か不幸か､それを再確認する時間を持った訳ね｡それはある種の確信をもたらしはしたけど､迷いも呼び込んでいるのよ｡そういう意味ではやはり､悲喜こもごも(笑)｡カリキュラムだけでなく､自分というものを見つめ直す機会もあったりするから､またこれ余計に勉強の日々ですよ｡
まぁ､そんなこんなで､おそらくこれが今年エレクラも含めて最後の制作物になるでしょう｡つまり､今年最後のブログ更新になる可能性大｡故に､皆様良いお年を､と言っておきます｡新年の挨拶はまたしてもいつになるかはわかりませんが､あるいはこの年末に何かあって更新するかもしれませんので､すべては仮です｡
そうだね､今年はいろいろあったけど､やっぱり｢仮｣の一年だったね｡
なんてね､来年の運勢はすこぶる繁栄するらしいよ､って云ってみました｡毎年この時期に配られる､四国新聞謹製の福壽暦｡この占いをけっこう気にしていて､そして案外信じている｡もちろん良いことだけ｡あまり当たった､という実感はないけど､なんとなくの流れはそうなのかな､そういうことなのかな､ぐらいでも頭の片隅にはおいてある｡もちろん良い流れだけ､ある種のこじつけも含めて｡まあ最も今自分が望んでいるものは､金もいらなきゃ､地位も名声もいらぬ､何よりかにより､恋愛成就(笑)､ってことで｡
其れでは今日はこの辺で､ごきげんよう｡