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ここのところ、母の病状がすぐれないので、 気仙沼に行く機会が増えました。
そのついでに、よく海水浴に行った御伊勢浜へ。
杉の下漁港から御伊勢浜を臨む。
かつては広い砂浜が広がっていましたが、地盤沈下したので
堤防の際まで海が迫り、砂浜がなくなってしまいました。

このあたりで遊んだ記憶がありますが、確かに もっと砂浜が広かった。
海の水はキレイなままです。

人気のない浜のはるか向こうに かすかな人影が…

倒壊した巨大な堤防と、がれきの中間処理場を背景にたたずむ親子
何かの SF映画のワンシーンのようです。

こうして海に来てもらって、地元にお金を落としていただかないとね。
といっても、あれほど海水浴客で にぎわっていた売店や海の家どころか、
見渡す限り ここにあったはずの住宅地すらありません。

御伊勢浜の隣にある のどかな杉の下漁港

この漁港を見下ろす 小高い所に慰霊碑が建っていました。
避難場所をはるかに超えた大津波で 犠牲になられた
93人の方々のお名前が刻まれています。

「 絆
あなたを忘れない
あなたを忘れない
「ここに居れば大丈夫だ」
しかし、無常にも第一波で
下手から家や車が押し寄せ
そして、第二波、第三波が・・・
下手から家や車が押し寄せ
そして、第二波、第三波が・・・
九十三名の尊い命と
すべての財産が海へと散った
あの一声が無上の叫びに
すべての財産が海へと散った
あの一声が無上の叫びに
私たちはあなたを忘れない
いままでありがとう
こころやすらかに
いままでありがとう
こころやすらかに
杉ノ下地区民一同」

「東日本大震災の爪痕
平成二十三年三月十一日(金) 午後二時四十六分
マグニチュード九・〇 津波の高さ 一八メートル
千年に一度と言われる大地震と
巨大津波に襲われた杉ノ下地区は
壊滅的な被害を受けた

地区民三百十二名、八十五世帯の
家屋は、巨大津波に飲み込まれて
土台を残してすべて流失
家屋は、巨大津波に飲み込まれて
土台を残してすべて流失
七十五世帯、二百十九名が
避難生活を余儀なくされた

平成二十三年十二月十日 残されていた全壊家屋が取り壊され
杉ノ下地区から全ての家屋が消えた
この悲劇を繰り返すな
大地が揺れたらすぐ逃げろ
より遠くへ・・・より高台へ・・・
犠牲者名
一班
二班
三班
四班
五班
杉ノ下遺族会」
大地が揺れたらすぐ逃げろ
より遠くへ・・・より高台へ・・・
犠牲者名
一班
二班
三班
四班
五班
杉ノ下遺族会」