- 第84回選抜高校野球大会の開会式が21日、甲子園球場で行われ、
- 初出場を果たした石巻工(宮城)の阿部翔人主将の選手宣誓に、
- 地元石巻市民が感極まった。
- 東日本大震災で受けた被害を乗り越え、晴れの舞台に立った選手たち。
- PV(パブリックビューイング)で阿部主将の勇姿を見守った市民は
- 「全ての被災者の気持ちを示してくれた」 などと感謝の思いを口にした。
選手宣誓の一言一言が、被災者の心を揺らした。
市内のみやぎ生協アイトピア店跡地で行われたPVには、約90人の市民が集まった。
- 津波で全壊した水産加工会社「木の屋石巻水産」に勤務する中村暢宏さん(42)が、
- 声を詰まらせながら言った。
- 「前向きに進もうとする人、まだそう出来ない人と、
- 全ての被災者の気持ちを配慮した宣誓で した。
- 被災者の今の気持ちを日本全国へ発信してくれて、大変感銘を受けました。
- 高校生とは思えない立派な宣誓で、すべての人に希望を与えたと思います」。
- 自宅を津波で流され、義理の母親と祖母を失った佐藤一昭さん(49)は、
- 勤務先で選手宣誓を見た。
- 「『悲しみ に暮れている方々がたくさんいます』という言葉を聞いた時、
- 自分たちのことを言ってもらったようで、うれしくて、 涙が出てきた。
- 後は阿部君が宣誓しているイメージだけで、ジワ~ッと感動しました」。
- 市内の仮設住宅でも、多くの被災者が大型テレビで選手宣誓に注目。
-
涙を流す高齢者の姿が目立った。
* * * * * * *
【選手宣誓全文】
宣誓。
東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。
東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。
被災された方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、
今も当時の事や亡くなられた方を忘れられず、
悲しみに暮れている方がたくさんいます。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、
その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、
見せましょう、日本の底力、絆を。
だからこそ、
見せましょう、日本の底力、絆を。
われわれ、高校球児ができること、それは全力で戦い抜き、
最後まで諦めないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを
誓います。
選手代表
宮城県石巻工野球部主将
阿部翔人
阿部主将のご両親の喜びの涙 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120322-00000090-mailo-l04
選手代表
宮城県石巻工野球部主将
阿部翔人
阿部主将のご両親の喜びの涙 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120322-00000090-mailo-l04
みなさんはすでにご存知かと思いますが、
新聞で 石巻工の主将の選手宣誓を読んで、とっても感動しました。
石巻工は残念ながら、初戦で破れてしまいましたが、
彼らの健闘はすべての人の心を打つものだったと思います。
若者たちや子どもたちには 辛い思いはさせたくないと思うのは誰でも同じ。
でも、その経験ゆえに、こんなにも他の人への思いやりの気持ちを持てるのかと思うと
本当に涙。涙。。です。。
何不自由なく育った世代の今の大人たち(もちろんウチもですが)も 自分のことだけではなく、
思いやりや行動という点で彼らに見習わなければ…って励まされました。