っていう質問がこのブログを開設してからいただくことが多い。


ふたたび説明しますが、

簡単にいうとスマートICとは、スマート(簡易)なIC(インターチェンジ)ということ。

いわゆる通常のICは出入り口とも有人(人がいる)が普通だが、スマートICのゲートは無人でETC専用のため、だから有効なETCカードを所持し、所定の方法で取付・セットアップされたETC車載器を搭載した車両しか出入できませんですよ。ということ。


つまりETC車載器(もちろん有料で別途購入)&ETCカードを購入することで、全国各地で無人化したICで乗り降りが簡易にできますよとのもくろみ。


現在、全国でスマートICが建設導入されているのは46ケ所(社会実験を含み)あるようです(関東では14ケ所)。


スマートICの建設パターンとしては、サービスエリアを利用したSA型、パーキングエリアを利用したPA型、

バスストップを利用したBS型の3パターンがあり、全国で導入しているスマートICのほとんどはSA、もしくはPA型で 今回の府中スマートICの型であるBS型のスマートICは 広島県の中国道の加計BSと、沖縄県喜捨場BSのみになります。素人考えでも想像しやすいのはPAとかSAなんかは比較的広い場所だからそれなりにコストも抑えてスマートIC建設を実行しやすいのかも知れませんが、BSの場合、バス停あたりを利用して建設計画というのはある意味「匠な技やデザイン構造が必要」なわけで、SA、PA型よりもオーダーメード色が高くお値段も高くなってしまうのが問題とも言われています。


どちらにしても国土交通省が推進する3000億円事業=スマートIC導入プランを東京都府中市は、用地買収も行わないし、利便性の活性化&都市整備の向上のために実行していきたいようです。


「最初はなんでこんなところに作るわけ??」なんて怒り心頭の私でしたが、この中央道を管轄しているNEXCO中日本のHPを拝見すると、交通渋滞予測というコーナーがあって、「府中、国立IC~調布IC、渋滞 20km 6時-10時まで」なんて見かけるのがしょっちゅうです。ですからこの渋滞緩和を目的として、府中バス停付近に山梨への出入口をスマートICという形で建設計画したのでしょうね。


しかし、渋滞した状態で車が下りてくれば一般道は現状よりも混雑するのは目に見えているわけで、出口付近で車がふかせば、空気を汚れるのは必然ですし、前にもどりますが一般道が混雑することで今よりも一般歩行者が事故に遭遇するリスクは必然的に高まります。


毎回説明会で東京都と府中市は「そういった事故がないように計画を検討していきます」のリピートですが、


人が死んだらそれで終わりです。責任はとりきれるのでしょうか?もちろん取れませんよね。


国が大きなバックについているNEXCO中日本がご自分で管理している道路の渋滞緩和&解消に必死なのはわかります。そしてスマートICの建設計画事業にほとんどフリーライドな形でかかわる府中市からしたら「便利なものをほとんどタダで作ってくれるのはありがたい」のかもしれませんが、


こんな住宅地の狭い道路のところにスマートICを建設されるということは住民たちが日々生活していくうえでのリスクが高くなるのです。現在でも道路整備状況は問題なく私たちは生活しています。


あと、多くの住民が言っていることは、「このスマートICつくってもほとんど使わないわよね、今で充分だし」ということです。


市民たちがそんな悲しい思いをしてまで遂行しようとする都市整備事業って本当に必要なんでしょうか?

都市整備、利便性をうたってそれを名目としていちいちスマートICが作られたら、都内の渋滞している箇所ってどのくらいあるんですか?そこに作ってしまうのですか??そう考えるとぞっとしてしまうのは私だけでしょうか?



ところで、蛇足ですが、NEXCO中日本HPの本日の渋滞予測

中央自動車道(富士吉田線) 上り 大月 八王子JCT 小仏TN付近 13:00~22:00
30km


とのことです。該当する近隣住民の方々、われわれ府中市の住民のように渋滞解消、利便性、都市整備の一環でスマートICができる可能性があるかもしれませんよ。市政や県政が市民のやすらかで平和な生活を一番に目指しているのであれば、まずそんなことはないとは思いますが。