公開より一足先にスタジオジブリ最新作
「借りぐらしのアリエッティ」
観て来ました
物語は、床下に住んでいる小人たちが人間の世界から少しずつモノを借りてきて生活しているところから始まります。
そのことを“借りぐらし”と呼んでいます。
小人たちは人間たちに見つからないように、用心深く生活をしていて小人たちの生活は知恵と工夫に満ちていた昔の人間生活のようです。
危険なかりに出掛ける父親の勇気と忍耐力、工夫し切り盛りし家庭を守る母親の責任感。
そこには古典的な家族の姿があります。
それぞれの役割をしっかりとこなし、その庇護のもと愛情をもって育てられた、好奇心旺盛な14歳の少女がこの物語の主人公アリエッティです。
小人たちは、身体が小さいだけで、姿形は人間とまったく同じです。
魔法は一切使えません。
妖精でもありません。
鼠とたたかい、ゴキブリや白蟻になやまされつつ、バルサンや殺虫スプレーをかわし、ゴキブリホイホイや硼酸ダンゴの罠をのがれる。
借りに行く時は、ロープやガムテープを器用に使って登ったり降りたり、身体を動かして働きます。
見慣れたはずのありきたりの世界が、身の丈10cmほどの小人たちから眺める時、新鮮さをとり戻します。
物語は、小人たちのくらしからアリエッティと人間の少年の出会い、交流と別れ。
そして、酷薄な人間のひきおこす嵐をのがれて、小人たちが野に出ていくまでを描いています。
原作は、メアリー・ノートン作 『床下の小人たち』
出版当時、魔法を使うファンタジー作品が確立されていた中、この「床下の小人たち」には全く魔法の力を持たない小人たちが登場し、サバイバルするという新しい展開を見せました。
私たちの世界には、様々な生物が共存共栄しています。
動物も虫も、そして植物も。
本来、生物が生きていく上で境界線など存在しなかったはずです。
自分のものと他者のものを分けることはできなかったはずです。
人間も動物も植物も所有できるものなどこの世にありはしない。
全て自然の営みを借りて生活していました。
自然に寄生して生きているのは人間も小人も同じだったはずなのです。
物質的に豊かになったけれど、心が貧しくなってしまった人間の生活とは対照的に、小人たちの貧しくても心豊かな家族の暮らしぶり。
どちらもこの世に存在するとしたなら、どちらに共感できるのか。
滅びゆく種族はどちらなのか。
ただのファンタジー映画だと思って観るとケガします
郡山テアトルで行われた試写会には、「崖の上のポニョ」の主題歌を歌っていた
大橋のぞみちゃん
と、一緒に歌っていた藤岡藤巻の藤巻さんと米林監督、鈴木プロデューサーがスペシャルゲストとして登場
「見所は借りぐらしの部屋。色々な所に借りてきたモノたちが描かれているので是非、隅々まで見て下さい。」
と米林監督。
「借りぐらしのお父さんに注目して下さい。私の一番好きなキャラクターです。」
と鈴木プロデューサー。
7月17日(土) 全国東宝系ロードショー
