犬13万2238、猫23万1697
―これは、全国で1年間に殺処分された“いのち”の数です―
先週の休みに用事があったので市役所へ行きました。
帰り際、目に飛び込んできたのは悲しい顔をした犬のモノクロ写真です。
人間に捨てられ、動物収容施設で命を絶たれていったどうぶつたちの最期の肖像写真集
『どうぶつたちへのレクイエム / 児玉小枝 著』
内容の一部が紹介され、小さな命を守るために私たちにできること、命の尊さについて考えてみましょう
という写真展が行われていました。
無責任に犬猫を捨てたり保健所に持ち込んだりする人があとをたたない事、
放し飼いにされたあげく迷い犬となって収容される犬がたくさんいる事、
戸外を放浪していて捕獲された犬は収容されて3日目に、
飼い主に持ち込まれた犬や猫はその日の内にも殺処分される可能性がある事、
その処分方法は“安楽死”ではなく、ほとんどが“炭酸ガスによる窒息死”である事。
―ここに写っている子たちは、もうこの世にはいません。
「人に飼われていた犬ほど、これから自分がどうなるのかがわかるのでしょうか、最期の部屋(処分室)に入るのをとても嫌がります。入り口の所で必死になって、四つ足で踏ん張るんです。処分は一般的に安楽死と思われていますが、決してそうではありません。犬も猫もガス室の中で叫び、もがき苦しみながら死んでいきます。」
ある施設の職員の方が、「真実を伝えてほしい」と、そう教えてくれました・・・
収容されている子のほとんどが首輪をつけています。
動物は人間といっしょに生きているのに、すてたりころしたりするのは人間をころしているのといっしょのようにかんじました。 (小学生 女子)
前に国語で、「人類はすばらしいはってんをとげてきた」と書いてありました。
それだけでえらいと言えるなんて、何だか変だと思います。 (Ⅰ・Hさん 小学生)
捨てる人間が悪いのに、なんで犬がころされるのかわからない。
犬も生きてるのに、かわいそうだ。 (大阪府 宮崎君 小5)
「子犬を身ごもったから」と捨てられた母犬は、自らの中に宿った小さな命とともに最期の時を待っていました。
彼らの運命の明暗を分けるのは、私たち人間の意識です。
どうぶつと暮らすことの意味を、責任を、今一度、自らに問い直してみませんか?
例えば、ペットが迷子になった時。
「いつも帰ってくるから」と思わず、迅速に対応しましょう。
飼い主さんが見つからず、里親さんも見つからなければ、命ある犬・猫が一週間程度の保管期間の後、殺処分されてしまいます。
迷子にならないように必ず鑑札や名札をつけましょう。
そして、戸外での放し飼いはやめましょう。
猫の死因で常に上位を占めているのが交通事故です。
その他にも、外の猫との接触によって感染する伝染病や、猫嫌いな人による虐待から守るためにも、
特に猫は室内で飼いましょう。
また、殺処分されている生命の内の大半が、捨てられたり保健所に持ち込まれたりした子犬や子猫です。
犬や猫は、人間のように出産をコントロールすることができません。
殺されるためだけに生まれてくる生命をこれ以上増やさないためにも、
不妊・去勢手術をすることは、犬や猫とともに暮らす私たち人間の責任なのです。
不妊手術をすることによって様々な病気や事故、ケガの予防にもなります。
彼らの寿命も延び、より幸せな一生を送ることができます。
「野良猫がかわいそうだから」とエサだけを与え続けていると、その猫たちが次々と繁殖して子猫を産み、
ますます不幸な命を増やすことになります。
ご近所とのトラブルの原因にもなります。
エサを与えるなら、その猫の飼い主であるという自覚と責任を持って、不妊・去勢手術、エサ場の清掃、
フンの始末などを行うと同時に、地域住民の理解と協力を得る努力をして下さい。
「引っ越し先の住宅がペット禁止だから」
「産まれた子犬(子猫)のもらい手がいないから」
「病気になったから」
「年をとって手がかかるようになったから」
「無駄吠えするから」
「噛みつくから」
「飽きたから」
そんな身勝手な理由で飼い主から放棄される捨て犬・捨て猫が後を絶ちません…
“しつけ”は飼い主の責任でありマナーです。
最後まで責任を持てないのなら、最初から飼わないでください。
もし、飼い始めるのなら捨てられた子たちの里親になってあげてください。
保健所や動物愛護団体などに問い合わせ、ひとつでも多くの不幸な命をあなたの手で救ってあげてください。
動物をみだりに殺傷したり、捨てたりいじめたりすることは、法律で禁止されている犯罪です。
自らが犯罪を犯さないのはもちろんのこと、もしもそれらの現場を見かけたら警察や保険所、動物愛護団体
などに通報するなどして、言葉をもって訴えることのできない動物愛護団体たちの代弁者として
彼らを犯罪から守ってあげてください。
狭く暗いガス室の中で、その短い一生を終える不幸などうぶつたちが
いつかこの地球上からいなくなりますように―。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
