中国撤退と取り返し | enoブロ

中国撤退と取り返し

昨日はアジアで美容系の会社を経営しており、

上海支店オープンのために派遣されている方に会いました。


その美容会社のオーナーから上海に精通している人がいるということで、

美容会社オーナーの紹介で、10ヶ月前ぐらいから中国人パートナーと組み、

派遣された支店長は開店に向けて準備を進めておりました。


そんな中、会ってスグ。

「中国から撤退する」と告げられました。

ちょうど内装も終わってこれから展開するのかと思っていて、

ビックリしました。


理由を色々聞くと、そのパートナー中国人に、

「あの土地でやるべきだ」

「美容サービスは外資じゃないとできない」

「なんとか組合に入らないと許可書が発行されない」



色々言われながら場所も決まって内装も済ませて。

いざ営業しようとすると「これでいいのだろうか」と疑問が。


美容会社オーナーと中国人の間で話は進んでおり、

その支店長としては美容会社の面子もあったりと、

あの場所が嫌だとも言えない状況でした。

場所は市街から相当離れており、みんな場所を聞いても分からないほどです。


そこで一度オープン前にストップして整理すると、

お店の契約書がとんでもないことになってました。


契約解除するにも多額のお金が必要で。

オープンするにしても疑問ばかりの状態でまず成功するわけありません。

なおかつ場所が悪すぎる。


恐らくパートナー中国人は予め出店場所や内装会社等、

契約した際にバックマージンがたくさん入るところを選んでいたんでしょう。

日本人がよく言う「中国人に騙された」典型的な例です。


大手企業もこれで撤退してます。

さらに撤退するときほど多額のお金が必要です。



誰が悪いのかよ~く考えて下さい。

美容会社オーナーでしょうか。

パートナー中国人でしょうか。

支店長でしょうか。



悪いのは美容会社オーナーと支店長です。

厳しい言い方をすれば支店長です。



中国人からしたら悪いとはこれっぽっちも思ってません。

だって通訳して場所を探してアドバイスをしながら契約まで結んで。

バックマージンは裏でやってるので個人の問題です。

責任の所在がハッキリしてないからです。


仮になんとか組合に入らないと中国人に言われたら、

その組合が本当に必要か必要じゃないかを、

調べて納得するまで契約は結んではいけないということです。

仮に経営がスムーズにいくのであればいくらでも積むべきです。


外国なので言葉の問題や準備はなかなか難しいと思うので、

言われた後に徹底的に調べ判断すること。

そうすれば必然的に相手も「面倒な相手」と判断してしまい、

銭が稼げなければ勝手に居なくなります。

相手のペースになってしまったら最後です。



後は撤退するのか取り返すのか。

撤退するのはお金の問題だけなので準備すればいいだけです。

悔しいと思って取り返すことのほうが知恵も体力も必要ですが、

自分自身で1から挑戦できます。

もちろん今まで任せっきりだったので経験0ですが。


美容会社は後者を選ぶようです。