ナルシス・ノワールを聴きながら



ドア・・・ドア・・・
とにかく、この部屋から出なければ・・・

必死に部屋の中を見回して見つけたのは・・・

冷蔵庫のドアだった・・・

アンディは吸い寄せられるように
冷蔵庫のドアを開けた・・・そこは・・・


裏庭だった!


アンディの目を釘付けにしたのは、
裏庭の隅っこに佇むひ弱そうな少年だった。

「君、君だね、この手紙を書いたのは。」

少年は悲しそうな目で頷いた。
そしてか細い声でつぶやいた。
「ここの庭主は、表の庭のバラの世話が忙しくて
ちっとも裏庭の僕をかまってくれないんだ。
どうか裏庭を美しい花でいっぱいにしたいという僕の夢・・・
僕の夢を、一緒にかなえてくれませんか。」

「どうすればいいんだい。」
アンディは問いかけた。

少年は答えた。
「そう、まずは・・・
もっとイベントを易しくして
庭主の負担を軽くしないと・・・」

そう言い残し少年の姿は消えた。
少年の立っていた場所には
小さなスイセンの花が
寂しそうに咲いていた。