この手のプレス技は回転のモーション中に相手が一瞬見えなくなってしまうので、交わされた時のダメージは甚大です。そして、ケニーオメガはこのチャンスを見逃しません…!
フラフラする内藤を捕まえて、昨日オカダにも見舞ったルーシュドライバーをグサリ。しかしケニーも中盤まで相当首攻めをくらっているので、表情がかなりきつそうですがここが勝負所です。Vトリガーを三度打ち込み、ライガーボムでダメ押し。
助走をつけてVトリガーをもう1発。ついに頭部へ攻撃を集中させてきました。なんとか流れを変えたい内藤は多少強引ながら再びフランケンシュタイナー。そしてディスティーノです。さらにもう一撃を狙ったところへ黒い翼で切り返されてしまいます。
いよいよケニーが怒涛の攻めに出ます。振り子式Vトリガーから、充分に助走をつけて…Vトリガー⁉︎なんと今日6発目です。
いや、内藤はケニーの怒涛の攻めを極限まで受けておいてギリギリのタイミングでカウンターを仕掛ける戦法に切り替えたように思えます。かなりリスキーな選択です。
いよいよ両者極限状態か…レフリーのダウンカウントが入りはじめました。なんとかカウント7で立ち上がるものの、お互い足元がおぼつかない様子。
ケニー本日7発、いや8発目のVトリガー。ここまでくると執拗な攻めというより、もはやフィニッシュに繋ぐ技がこの膝しか残っていないようにも?
9発目を狙ってロープへ走ったケニーめがけて、内藤は竜巻蹴りです。その後のドラゴンスープレックスはブリッジが崩れダメージを与えられませんでしたが、ナント!ここへきてとんでもない一撃を用意していました。
ケニーは驚異的な執念でカウント2.9で返しますが、もはや万事休すです。
Good nightケニー。
正調ディスティーノで3カウント!34分を超える激闘を制し、内藤が優勝しました。そして会場は万雷の内藤コール!
まさに食うか食われるか、ギリギリの一戦でしたが見事にケニーを持ち前のテクニックとセンスで凌駕した内藤。マイクでは4年前の話におよび「あの時は背伸びをしていましたが…今の俺になら自信を持って言える。この新日本プロレス主役は俺だ。」のコメントもなかなか秀逸でした。
内藤のここ数ヶ月はファミレスにこもりボヤく姿が定着していましたが、この決勝の姿こそ面目躍如でしょう。そして来年1.4東京ドームまでぶっちぎる事ができるかどうか。。
追記
優勝セレモニーの後にロスインゴメンバーの拳タッチのさなか、SANADAだけがどこか憮然とした表情に見えたのは気のせいでしょうか…まさか?
←To Be Continued