2016年、何の因果か巡りめぐってIWGPインターコンチネンタル王者となった内藤。
11月、そのインターコンチに挑戦表明をしたのが当時「落ち目のエース」棚橋弘至である。
同年1.4東京ドームで遂にIWGPタイトルマッチでオカダに敗れて以来、ケニー・オメガとのインターコンチ王者決定戦にも敗れ、その後肩の負傷により欠場。G1では強行復帰を果たしたものの本調子とは程遠いコンディションの棚橋。
このタイミングで内藤に挑むのはまさに無謀。その姿はまるで自らの介錯を望んでいるかのように見えた…
そして決して相手の技をスカさず、全て受け切ったうえで勝利をおさめるスタイルは、確実に棚橋の肉体を蝕んでいた。
内藤はこう発言する。
「棚橋はいまやプロレスでは見せられない選手です。そもそも彼の職業は何ですか?プロレスラーでしょ。プロレスできなくなったら、もう終わりだよ。」
明けて2017年1.4東京ドーム
この試合の感想を述べるなら、こうだ。
あの棚橋がこのまま簡単に引き下がるだろうか…
実際問題、オカダが現れるまでは
「新日本のために捨て石になってもいい。」
「礎になる。」
といった自己犠牲的な発言が目立っていた棚橋だったが、オカダの登場以降に新日本プロレスが目に見えて盛り返してくる状況になると徐々に
「まだまだ自分が中心だ。」
という気持ちが強くなっていったという。その証拠にあのオカダにですら1.4のタイトルマッチに関しては星を譲るまで約4年もの時間を要しているのだ。
棚橋の勝ちへの拘りは意外と強い。あの中邑真輔もついに棚橋から星獲り上勝ち逃げをすることが叶わぬまま、新日本プロレスを去っている。
一新したテーマ曲名「GO ACE」からも棚橋の執念が垣間見えてくるようだ。
今は一歩引いただけ…
棚橋は虎視眈眈と内藤の首を狙っている。。
続く