292.振り返り | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

もうすぐ初めての手術からまる8年が経とうとしています。
これまでの手術の記録などをまとめてみました。

【平成27年(2015年)】
2月
血液検査の結果、低アルブミン、炎症反応ありとの診断によりCT検査実施。腹腔内に巨大腫瘍を発見。まだ腹部の膨らみは外からは分からない状態。
3月
K立がんセンターにて経皮的針生検により「高分化型脂肪肉腫」と告知。手術不可能と診断。休職。
4月
県立がんセンターにて開腹生検。病理診断は「高分化型脂肪肉腫」と変わらず。手術不可能と診断。
(開腹手術1回目、入院20日間)
6月
がん研A病院にて診察、手術不可能と診断。
ウエストは、76センチから106センチまで増大。痛み止めのオキノームを常用。
7月
熱海病院に検査入院。
8月
主治医の決断により後腹膜脂肪肉腫、左腎臓摘出手術実施。

腫瘍重量9㎏。
出血多量につき翌日、再度開腹手術実施。

その後膵液漏あり絶食。
退院後職場復帰。
(開腹手術2回目、3回目、入院98日間)
【平成28年(2016年)】
11月
熱海病院にて再発手術。膵臓2/3、脾臓全部摘出。
(開腹手術4回目、入院22日間)
【平成29年(2017年)】
7月
熱海病院にて再発手術。
(開腹手術5回目、入院23日間)
12月
腸閉塞のため1週間入院。
【令和元年(2019年)】
9月
熱海病院にて再発手術。
(開腹手術6回目、入院23日間)
【令和2年(2020年)】
9月
亀田病院にて再発手術。
(開腹手術7回目、入院20日間)
10月
下血により再入院。
(入院10日間)
【令和3年(2021年)】
6月
亀田病院にて再発手術。
(開腹手術8回目、入院23日間)
10月
亀田病院にて再発手術。
膵臓および十二指腸全摘出。インスリン注射始める。
(開腹手術9回目、入院39日間)
【令和4年(2022年】
2月
CT検査にて再発確認。
手術後間もなく、また体力も低下しているため開腹手術は当面不可。
抗がん剤治療を検討。
4月
渕野辺病院にてCVポート設置し抗がん剤(ハラヴェン)治療開始。
2週連続投与し1週休みのペース。
(入院5日間)
7月
腹痛あり。炎症反応高く入院。
針による腫瘍部分の吸引実施。炎症反応は腫瘍の壊死によるものと判断。
ハラヴェン投与を3週に1回のペースに変更(ダラダラ作戦)。
(入院8日間)
【令和5年(2023年)】
7月
25回目のハラヴェン投与。
CT検査により投与継続方針。
現在に至る。

この8年間の累計。
・開腹手術9回(うち生検開腹手術1回)
・入院298日間
(入院割合=298日÷(365日/年×8年)=10.2% ⇒10日に1日の割合で入院)

失ったもの。
・左腎臓
・脾臓
・十二指腸
・膵臓
・基礎体力

得たもの。
・肉腫の知り合い、友人
・人生に対する新たな考え方

日々支えてくれる家族、医療関係者、職場の同僚、友人に感謝します。
まだまだ粘っていきます。