ちこっと懐古録7 | 帯ひろ志の漫画放浪記Powered by Ameba

ちこっと懐古録7

と、言う訳で、誘われるままに描き始めたエロ漫画。
内容は、本当に自由だった。
エロと言うよりギャグだったと思う。

24年も前だと、今のエロ雑誌みたいに萌え萌えキラキラーなんて絵柄は
ほとんどない。
ちょっと女の子が可愛く描けて.......なんてノリの漫画家さんも居た様に思う。

ボクも正直折れた心のリハビリをさせて貰ったのではないかと思っている。

しかし、編集チェックの無い漫画と言う物はとにかく恐ろしい。
真剣に面白さとは何だろうと言う問題に、初めて取り組んだのではないだろうか。
一本描く度に、自分の未熟さと対面するのだ。
よくそんな状態で描かせてくれたと思う。
今のエロ雑誌を見ると、そのレベルの高さに引きつる思いだ。

半年も描いた頃だろうか、同じ出版社の別雑誌からも依頼を頂きそちらでも
執筆する事に。
本当に緩かったのだと思う(^ ^;

やがて、別の(エロ雑誌)出版社でも描かせてもらえる事になり、曲がりなりにも漫画を中心に
生計を立てていた。
エロ雑誌の他にケイブン社でゲーム漫画、3号で無くなった徳間書店のヤングキャプテンでの執筆。
子供チャレンジでの漫画....。留学辞典のホームステイ漫画などなど。
とにかくなんでも飛びついた。
この頃の収穫は、営業しなければ自営業は成り立たないと言う事を学んだ事だと思う。
それは、今でも実践しているし、ゴエモン漫画を2本連載してむちゃくちゃ忙しかった時も
別件の仕事は入れる様にしていた。

今ではすっかり自分のスタイルに成っていると思う。
漫画家殺すにゃ刃物はいらねぇ、連載一本切れればいい..。
なんて、聞いた事があるが、そんな脆弱じ困るよね。
それと、漫画なんて描かないでいるとあっという間に腕は落ちるもの。
絵だけじゃなくて、漫画脳と言うか、ネームを切る能力も下がって来る。
だから、いつでも第一線に戻ってくる気があるなら、一般雑誌だけで無く、
描かせてくれる媒体を見つけて描くべきなんだ。
あっ.........。

なんか、脱線しちゃいました(^ ^;

えっと、ジャンプ打ち切りから2年ほどが経とうとししてたその頃。
今度20年ぶりに復刊が決まったミラクル・ランジェリーと言う
作品に出会う事になる。

ちこっと懐古録、次回最終回宜しく。