ちこっと懐古録5 | 帯ひろ志の漫画放浪記Powered by Ameba

ちこっと懐古録5

連載終了を告げられて、気がつくと3日経っていた。

この3日間何をしていただろう。
まぁ、いわゆるどん底の気分を嫌と言うほど堪能した。

とことん落ち込んだら少し楽になったが、まだ連載終了に向けて
作品を描かねば成らない。
2年がかりで準備して来た作品だったけど、終わる時はあっけないものだ。

開き直りが良かったのか、第5話のアンケートで少し上位に行く.....。
ファンレターも一番多く貰った。

面白かったです、次も楽しみにしています。
女の子が可愛いですね、ファンに成りました.......。

そんな文面のお手紙が届いたとおもう。

いや、この漫画もうあと一回で終わるんだ。
なんか、読者に対してもの凄く申し訳ない気がした。

そして、最終回........。
描き終えた。
やり切った訳でもなく、達成感がある訳でもない。
ただただ、終わったのだ。

しかし、オレは本当に漫画家としてやって行く才能が無いのか?
このまま終わっていいのか?

まだ漫画が描きたい!
まだオレは納得していない。

こんな中途半端なままじゃ、納得できないぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ。

往生際が悪いのか、ただ諦めの悪い質なのか。
でも、また1から月刊少年ジャンプで描こうとは思わなかった。
最後まで呼吸の合わなかった新人担当さんと、新たな漫画を構築する気になれなかったのだ。

前の担当さんに、契約費の打ち切りを申し出た。
え、貰っておきなよ、お金いるだろ?

確かに裕福でないからお金は欲しかったけど、気持ちが縛られる様で
それは出来なかった。

そして、ボクは漫画浪人に成った。

つづく。