知らない人がいたら、ぜひ知って欲しい小さな街
Paso Robles AVAというワイン産地
アメリカのカリフォルニア州、ロスから北に3時間半、サンフランシスコからは南に3時間ほど
ここで作られるCabernet Sauvignonが美味しくてアメリカでは大人気なんです
ロスやサンフランシスコからの週末旅行にちょうど良さそうですね!
日本ソムリエ協会のテキストには載っていないので
日本だと知名度はさほど高くないのかもしれません
輸入できる代理店が現れたら大人気になりそうな予感
ボルドーやローヌスタイル葡萄品種が栽培されています。(カベルネソーベニョン、メルロー、シラー、グルナッシュ、ムーブベデレ、ジンファンデル、シャルドネ などなど)
探究心の塊なわたし、一度どんなところか見てみたい!ということで、家族旅行でヨセミテ国立公園に行ったので、そのついでにパソロブレスを訪問してきました
ヨセミテからは3時間ほどでした🚗
このワイナリーが素敵!って紹介した方が読者の皆様にウケる気もするのですが、あえてのワインオタク目線で語ります笑
パソロブレスは海沿いの街カンブリアから約45キロ、車で30分位の距離です🚗
カンブリアの気温は真夏の8月で大体20度〜25度くらいで少し肌寒く霧深い感じです
少し車を内陸に走らせると、山道になり、その山を越えると一気に気温はプラス10度で35度〜40度ほどに
太平洋からの湿った空気はフェーン現象により、
山脈の東側(内陸側)では乾燥した空気になります
山脈の西側で雨が降るので、東側は晴天率も高いです
そして山を越え乾燥した暖かい空気は、そのまた内陸にある山脈によってせき止められ、暖かい空気はパソロブレス辺りに滞留します
パソロブレスには特に大きい川や湖がない+海風により太陽が沈むと一気に冷え込み、昼夜の寒暖差は大きくなります(大陸性気候がより強くでる)
夜は15度くらいで涼しくなります
ここまでの気候、地理条件が揃っていたらパソロブレスのワインが高品質なワケが見えてきました
晴天率&気温が高く、山脈によるヒートトラップ効果が期待できる
➡︎カベルネソーベニョンのような晩熟葡萄が十分に熟すことができる
雨が少ない
➡︎凝縮感のある葡萄が作れる、病害のリスクが低い
昼夜の寒暖差が大きい
➡︎夜間に葡萄が冷やされて酸が保たれる
勝手にWSETのショートエッセイ風に分析してみました
合ってるかどうかは分かりませんが私の見解です(笑)
さてさて!おまちかね(?)訪問したワイナリーをひとつだけご紹介
子連れでも行けるワイナリーです
5歳の娘も一緒に行きました!(要事前予約)
Austin Hope
いまのところパソロブレスで一番のお気に入りのワイナリー
プライベート感のあるパティオ席でティスティングができます
ティスティング代は1人25ドル
100ドル分のワインを買えば、ティスティング代は免除されます
食べ物の持ち込みが可能だったので、近くのイタリアンレストランで食べ物を買っていきました🍝
すごくフレンドリーなサーバーさんがついてくださり、質問しつつ会話を楽しんでいたら
ぜひこれも飲んでみてほしい!とティスティングリストにはない高級ワインをサービスで持ってきてくださいました!!!
じゃじゃじゃん!
Austin hope Reserva 2018はWine Enthusiastで世界ランキング第7位にランクインしたかなりの実力派
感激ーーーーー
すごくキメの細かいタンニンと果実味、酸味のバランスが絶妙でパワフルなのにスルスル飲める心地よさ
ここの100ドルの美味しいワインってボルドーで例えると400-500ドルの味わいなんじゃないかと真剣に思います
歴史のある土地の高いボルドーの1本100ドルのワインとパソロブレスの1本100ドルのワインでは栽培や醸造にかけられるお金が違うんですよ
オーパスワンなんかも、プレミアがつき今やかなりお高いですが、それに匹敵するお味なのじゃないかと思います
っていうのはペーパーの私の意見なのですが、気になる方は一度試してみてください
最長15年ほどエイジングができるとのことなので、どう熟成していくのか知りたくなりました
本気でコラバン買おうかと思う今日この頃
ということで、大切に我が家のワインセラーで眠らせていますわくわく