白人とどこかの中近東が混じっている
30代前半の患者Lさん、
エキゾチックな美人です。
子供が欲しくて。今年の7月に
コンサルテーションを受け、
なんと、
翌月自然妊娠しました!
私は、
「赤ちゃん、絶対可愛い子が
産まれるよ~。」
と彼女に伝え、わくわくしていました。
彼女も満面の笑みで答え、
幸せそのものでした。
ところが、
妊娠18週目に受けた
『Anatomy Scan』
(アナトミー・スキャン。
赤ちゃんの頭のてっぺんから
つま先まで見て、異常を調べるテスト。
アメリカ発。
日本にはまだ導入されていない。)で、
お腹の赤ちゃんは、
先天性心奇形4徴、
両大血管右室起始症、
肺動脈弁狭窄症と診断された。
つまり、重い心臓病。
赤ちゃんは
産まれてすぐ、
3回か4回の手術が必要で、
最高で30-40年生きられるが、
号泣や、排便で
チアノーゼ発作(無酸素発作)を
起こすと死に到る。
彼女は、「出産するか、あきらめるか」
とても辛い選択を迫られた・・・。
そして、
迷いに迷って、結果
「あきらめる」ことにした。
本当に、本当に辛い選択・・・。
性別はもう女の子だって
分かっていました・・・。
私は彼女とご家族の心の傷が
癒されるのと、
次の妊娠を心から神様に願います。
そして世界中で一人でも、
こんな辛い思いを
する方が減りますように・・・。