2015年ベスト本ランキング
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。私は年末から始まったバーゲンと初売りでぎゅうぎゅうにシフトがつまっていたので激やせして死にそうです←本当は昨年のうちにやりたかったベスト本ランキング。スマホのメモ帳にピックアップはしてあったんだけど、いざランクつけるとなるとむずかしーーー。昨年は4月から仕事を始めたため読書量激減。101冊しか読んでいなかったようです。で、そんななか順不同のベストスリーはこちら↓↓シュルツ全小説 (平凡社ライブラリー)/平凡社¥2,052Amazon.co.jp言葉の美しさ、とりわけ比喩の優雅さ大胆さ、ためいきがとまらない小説集でした。大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー)/レイモンド カーヴァー¥1,404Amazon.co.jp表題作が本当にすごすぎて。あと「ささやかだけど~」がもう。ファーストカーヴァーは是非こちらで。悪意の手記 (新潮文庫)/中村 文則¥432Amazon.co.jp今まで読んだ中村文則作品の中でダントツ!!!後味悪いし終始暗い(それは中村作品では珍しいことではないけど)。これはまだブログでレビュー書いていないと思うので詳しくはその時に。本当にすごい作品でした。あとの作品もさらっと。2015年は恋愛や性を描いた作品も結構印象深いものがちらほら。死にたくなったら電話して/河出書房新社¥1,620Amazon.co.jpあー、また読み返したい。恋に落とさなくても、相手を自分のものにできる方法があるんです。こんなやりかたでは自分も遠からず死ぬけれど。小さいおうち (文春文庫)/中島 京子¥626Amazon.co.jp女中は見た!的な。いや、そんな軽薄な小説ではないですけど。映画よりも原作がおすすめ。映画では夫婦関係において決定的であるはずのあのことについて触れられていないから、平凡な奥様の浮気みたいな感じになっちゃってる。ミシン (小学館文庫 た 1-4)/小学館¥473Amazon.co.jp「月がきれいですね」が何故愛していますなのか、これ読んでわかりました。ひらいて (新潮文庫)/綿矢 りさ¥464Amazon.co.jp今までの綿矢作品でナンバーワン。綿矢作品の恋愛は不毛か過剰でなければ。平凡な「しょうがの味~」はイマイチだった。氷 (ちくま文庫)/アンナ カヴァン¥972Amazon.co.jp私が理想としているのはこういう形だったり。メタモルフォシス (新潮文庫)/羽田 圭介¥562Amazon.co.jpしつこいけど。面白いから是非。(多分3回目ぐらいの紹介・・・)めずらしく時代物長編↓阿蘭陀西鶴/講談社¥1,728Amazon.co.jp西鶴の愛娘である盲目のおあいを通して描く、井原西鶴の”阿蘭陀”な人生。生きるってなんでしょう?これを読んだら、”善く”生きる、なんていう言葉に悩んでなんかいられなくなりました。↓↓いのちの初夜 (角川文庫)/北条 民雄¥497Amazon.co.jp理想の社会って?おだやかで平穏な世界を望んでも、その手段、過程がおだやかではないとこうなってしまいます。理想とするものが正しければ正しいほど、それを実行する際は慎重にならなければなりません。それが悪いことだとわかっていれば罪悪感が歯止めをかけますが、「正しい」ことには罪悪感は伴いません。正義は容易に暴力に変わってしまいます。侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)/早川書房¥1,296Amazon.co.jp23分間の奇跡 (集英社文庫)/ジェームズ・クラベル¥518Amazon.co.jp最後は私の大好きなマジックリアリズム的な小説2作を。虚ろまんてぃっく/文藝春秋¥1,836Amazon.co.jp伝奇集 (岩波文庫)/J.L. ボルヘス¥778Amazon.co.jpというわけで2015年ベスト本のご紹介を終わりたいと思います。年末年始、本をめくる時間、体力がなく、本当に心が枯れそうです。そんななかで読んだ『あのひとは蜘蛛を潰せない』という彩瀬まるさんの小説は一服の清涼剤になりました。↑が昨年度最後の読書。今年最初の読書は『屍者の帝国』。まだまだ序盤でいつ読み終わるんだかですが・・・。今年も素晴らしい本にたくさん出会えますように。