- フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち/文藝春秋
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マイケル・ルイスの最新作、フラッシュ・ボーイズを読みました。
彼の作品は、『世紀の空売り』 や『ライアーズ・ポーカー』 で読んだ事がありますが、金融業界について詳しく書かれており、非常に面白いです。
今回の話は、株の電子取引の話です。
株の取引きで、立会人がいたのは、もはや昔の話でして・・・・
ほとんどの取引きが電子取引になっております。
この物語は、その電子取引の注文が伝わるスピードの速さの差異に注目し、収益を上げる、超高速電子取引の話です。
例えば、大口の注文が入った時(A社株を1億円買うという情報)、その情報が取引場に伝わる前に、先回りして買ってしまい、ほぼノーリスクで売り抜けるという事です。
こんな事がナノ単位の時間で起きており、一般の人間の目には何が起こってるか全く分かりません。
そんな手口を公開し、電子取引の危険性を暴露した話になっております。
物語といいますか、、、、
どうしてそんな事が可能なのかといった、電子取引の詳細が大半でして、、、、
マーケットの仕組みや電子取引に造詣が無いと、ちょっと読みづらいかもしれませんね。
でも、少なくともマーケット参加者は、こういった事が起きている事を知っておくべきですし、理解しておくべきだと思います。
と言いつつも、結局イタチごっこなんで、永遠に無くならないと思いますけどね。。。
正直、こういった超高速電子取引で、儲けている人が腹立たしいですが・・・
でも、鞘を抜くってのは、ビジネスとしては当たり前でして、、、、
それを情報の非対称性で抜くのか、電子取引の時間で抜くのかだけの問題なんですよね。
ビジネスにおいて、本当に儲けるための手段は、付加価値を付けるか、リスクを取るしか本来ありえないのです。
鞘を抜く商売は、基本的には、徐々に淘汰されていきます。
この超高速電子取引も、数年後には、笑い話になるような、そんな気がしております。